無料のOS、月額課金型のソフトがぼくたちにもたらすもの

Windows 10

MacOS X El Capitan

iOS 9

Office 2016

これらは、ここ1ヶ月程度で僕がアップグレードした、だれもが知っているような大きなプログラムです。

上の3つはパソコンやスマートフォンの核ともいうべきOSだし、Officeは仕事に欠かせないビジネスアプリ。

このすべてに共通することは、アップグレードが追加料金なしで提供されているということです。

かつてはWindowsもOfficeも、OSやアプリがアップグレードするときは、お金を出して買うものでした。

それが今では、OSは基本的に無料で提供されるようになりました。

OfficeはOffice365という月額課金型のサービスが主流になりつつあります。

画像処理で有名なAdobeのPhotoshop、Illustratorなども月額課金型のソフトになっています。

1~数万円を払ってソフトウェアを購入して使う時代から、数百~数千円の月額料金を払って「ソフトウェアサービス」を利用するというのが、あたりまえになったのです。

なぜこのような仕組みに変わっていったのでしょうか。

ソフトウェアがサービス化した理由

無料や月額課金型のよいところは、海賊版が出回らないことです。

CDやDVDでソフトウェアを売っていた頃は、不正コピーの対策に、メーカー側は手を焼いていました。

CDやDVDという、お金に直接関係する部分がコピーできていたのです。

しかしサービス化されたソフトなら、ソフトウェアを継続的に使うには公式の「アカウントにログイン」する必要があります。

以前のような安易な不正コピーができないような仕組みになっているのです。

 

ほかにも、利用者側の環境を常に最新版に近い状態で維持できるので、サポートがしやすいという利点もあります。

これは言い換えると、利用者側へのメリットでもあります。

インターネットを通じて常に最新のプログラムが提供されるので、ユーザーは常に新しい機能を利用できます。

深刻なバグ(不具合)があればすぐに修正されて、アップデートされることもあります。

ソフトのサービス化でぼくたちにもたらされるもの

メーカーの都合が先行しているようにも思われますが、ユーザー側にも大きなメリットがあります。

月額課金型のビジネスモデルに変わると、ユーザーの満足度を高く維持できなければ、すぐにサービスを解約されてしまいます。

たとえ数百円のサービスでも、よりよいサービスがあればかんたんに乗り換えられてしまいます。

世の中の人は携帯電話の料金などに代表されるように、月額料金には結構うるさいのです。

 

メーカー側は、よりよいサービスを提供し続けなければならないという意識が強くなります。

もっといいサービスが生まれたり、質が向上しやすいということになっていくわけです。

月額課金型のサービスが増えてなんだかお金ばっかりかかると思ってしまいがちですが、メーカー側も必死に生き残りをかけてます。

そんな良質なサービスが増えるということは、利用者にとってもいいことですよね。

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