夏といえば甲子園?
いやいや、そこはやっぱり吹奏楽でしょう!
毎年この時期にミューザ川崎で開催されている「フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2015」。
吹奏楽コンクールが盛んに行われているこの時期ですが、今回は「サマーミューザ・スペシャル・ブラス」を聴きに行ってきました!
演奏者の魅力だけでなく、企画や盛り上げ方の雰囲気がなかなかうまくやっていて楽しめました。
そんなわけで音楽レポート行ってみましょう!
フェスタのプロモーションがすごい
僕は今回初参加でしたが、フェスタサマーミューザKAWASAKIは、毎年この時期に行われている夏の大型イベント。
「低価格で良質な音楽を」をコンセプトに、プロや音楽大学のオーケストラや吹奏楽を楽しめるようになっています。
会場になるミューザ川崎では、駅からでもわかるような大型の看板が掲げられていて、力の入れようがわかりますね。
モデルではなく実際の演奏者を使ったこのイメージアートは、ホール内にもたくさん掲示してあって、来場者の気分も高まります。
イベント通しで作られた総合プログラムも100ページ以上あり、読み物としてもかなりのボリュームがあって楽しめます。
リハーサルにカメラを入れて、プロモーションビデオとしてYoutubeで配信するなど、かなり凝ったプロモーションを展開していました。
約2週間の期間中は、ミューザ川崎シンフォニーホールをほぼ貸し切り状態で行われる、かなり盛大なイベントです。
「サマーミューザ・スペシャル・ブラス」の演奏がすごかった!
今回のコンサート「サマーミューザ・スペシャル・ブラス」は、フェスタの中でも数少ない吹奏楽の公演。
指揮は、元NHK交響楽団クラリネット奏者で、僕のクラリネットの師匠でもある横川晴児さん。
ブラスのメンバーは、普段はオーケストラやソロで活躍する、今回のために特別編成されたメンバーです。
師匠が棒を振る上に、クラリネットセクションはほぼ兄弟弟子で構成されているとくれば、聴かないわけにはいきません。
演奏者の中にはN響オーボエ奏者の池田さんやユーフォニアム奏者の外囿さんなど、吹奏楽の中にいても自然と音が浮き上がってくるような輝く個性を持つ方もいて、素晴らしいサウンドを堪能しました。
演奏会の企画がおもしろかった!
企画もなかなか凝っていて興味深かったです。
吹奏楽の演奏会ですが、前述のように指折りの奏者を揃えているため、小編成のプログラムも取り入れていました。
- 金管楽器によるファンファーレ
- 木管八重奏
- 金管五重奏
これらの曲を「吹奏楽を聴きに来た人」に対して聴かせるのはとてもよいアイデアでした。
吹奏楽を聴く人は、その人もプレイヤーであることが多く、吹奏楽への興味はとても高いのですが、オケや室内楽など他ジャンルのクラシックはあまり聴かないという人も多いのです。
実際、休憩中のお客さんの会話を聞いても、「室内楽はCDで聴くと眠くなっちゃうんだけど、生で聴くといいね〜」と言っている人もいたので、狙い通りだったのでは。
吹奏楽曲は『アルメニアンダンス』や『威風堂々』など、吹奏楽経験者なら誰もが知っているものばかりで、純粋に音楽を楽しむことができました。
個人的には『五月の風』や『風紋』などの吹奏楽コンクールの課題曲を師匠が振っていることにとてもとても違和感を感じたり、コンサートマスターの生島繁先生の一挙手一投足にハラハラしたりと、(身内的に)見どころたくさんで楽しめました。
まとめ
ミューザ川崎シンフォニーホールは震災で天井が崩落してしまい、2013年4月にリニューアルしました。
川崎という東京からもアクセスしやすい立地で、とても美しくて響きのよいホールだと思います。
夏に音楽祭をやっているのは今回初めて知りましたが、企画やプロモーションも凝っていてなかなか楽しめそうです。
まだまだたくさん公演があるので、興味のある方はぜひミューザ川崎へ足を運んでみてくださいね!