自作パソコンという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
文字通りパソコンを自分で作ること、もしくは自分で作れるパソコンのことです。
自作パソコンというと、「基盤にハンダ付けして作る」とか思われがちですが、もっとずっと簡単です。
自作パソコンは汎用性のあるパーツを組み合わせて作れる、難易度的にはプラモデル程度の工作です。
・CPU
・マザーボード
・メモリー
・ハードディスク
といった、部分的に完成した部品を組み合わせるだけで作ることが出来ます。
車に例えると、ボディやエンジン、ホイール、タイヤ、コンピュータなどがバラバラに売っているようなイメージです。
メーカーが違っても、規格が同じパーツなら組み合わせることが可能です。
ボディは好みのスポーツタイプだけど、エンジンはハイブリッド、ホイールとタイヤはお金がないので安物、コンピュータは思い切って無しで!とかそんなことができるわけです。
自作パソコンは「自分仕様」
こうして自分で選んだパーツで組んだパソコンというのは、「自分仕様」になります。
僕は自作パソコン歴15年以上のベテランですが、最近はあまりパワーを必要としていなかったので、省エネ仕様のパソコンを使っていました。
エンジン部分に、効率のよい省電力=ハイブリッドのエコカーのようなCPUを使っていて、それで十分だったのです。
しかし、最近パソコンの使い方も多様化してきて、F1カーのような力強いパワーも欲しくなってきました。
こんなときメーカー製のパソコンの場合は基本的にパーツの入れ替えはできず、買ったままの組み合わせで使い続けなければなりません。
自作パソコンはそもそもバラバラのパーツの集まりなので、「CPUだけハイパワーのものに交換する」ということが可能なのです。
CPUを省電力から爆速へ交換しました!
かくして、僕のパソコンは「省電力パソコン」から「爆速パソコン」に生まれ変わりました。
今回購入したのは、「Core i7 4790」という、現在販売されている最高レベルのとても性能の高いCPUです。
以前使っていた省電力モデルの「Core i3 4370T」から、倍以上のパワーが出せるものに変わりました。
たった1つ、CPUというパーツを変えるだけで、エコカーからF1カーになったようなものです。
その分発熱が大きくなってしまうので、冷却ファンを追加したりして調整をしました。
こんな風にチューニングしたりするのもとても楽しいので、これも自作パソコンの醍醐味とも言えます。
自分で修理しなければならないリスクも
自作パソコンのいいところばかりお伝えしてきましたが、当然リスクもあります。
まず、ある程度知識と経験がないと、トラブルのときに大変です。
パーツの組み合わせの規格を覚えたり、発熱と冷却のバランスを取るのも経験が必要です。
メーカー製と違って「トータルでサポート」してくれるところがないので、故障した時は自分で故障箇所を切り分けて、新しい部品を買ってくるなどして直す必要があります。
実は切り分けさえできれば、作業費はタダですし、部品代は最小限で済むので、ローコストで済むというメリットもあります。
そんなわけで、機械いじりが好きな人は、とても楽しめる趣味になると思います。
必然的にパソコンに関する知識もついてくるので、詳しくなりたい方にもオススメです。
低価格でハイパワーなパソコンが組めるので、そんな人にもオススメ。
最近はタブレットやノートPCばかりが注目を集めますが、僕のメインPCはまだまだ自作パソコンです。