国立音楽大学クラリネットの後輩、木主里絵さんのクラリネットリサイタルへ行ってきました。
わたしは直接関わった先輩後輩、同級生の出演する演奏会は、できる限り聴きに行くようにしています。
それは彼女たちを応援するためでもありますが、自分の勉強のためでもあるし、何より共に勉強した仲間が頑張っている姿を見ると勇気づけられるからです。
特に今回は彼女の初リサイタルということで、とても楽しみにしていました。
■木主里絵クラリネットリサイタル
メサジェ/ソロ・ド・コンクール
ドビュッシー/第一狂詩曲
シューマン/幻想小曲集
ヴィドール/序奏とロンド
コヴァチ/ファリャへのオマージュ
サン=サーンス/クラリネット・ソナタ
木主里絵さんは、わたしの国立音楽大学の後輩で、卒業後はパリへ8年間留学していました。
2年ほど前に帰国してからは、オーケストラのエキストラなどで活躍中です。
今回のリサイタルプログラムは、パリで勉強した彼女らしいフランスの曲を中心にしたもので、クラリネットのリサイタルとしてはスタンダードなラインナップでした。
昨年、彼女の室内楽のコンサートを聴きましたが、その頃から比べると今回は少し音の印象に変化を感じました。
オーケストラのプレイヤーとして求められるのは規模の大きなホールの端まで飛ばせる音なので、立ち上がりの良さや音圧が強調されるスタイルに変わっていたのですね。
もともと技術力は高いものを持っていましたが、さらにしっかりとした演奏スタイルになっていて安定感が増したような印象でした。
それが今回彼女が「挑戦した」と言っていた、シューマンの出来の良さに反映されていたと思います。
途中でやや集中力が切れることがあったり、MCは相変わらずグダグダしていましたが(笑)、彼女の挑戦する姿に拍手を送りました。
せっかくパリで磨いた音楽ですから、今後もぜひ挑戦を続けて素晴らしい演奏家になってほしいですね。
■山野楽器のサポートが素晴らしかった
今回のリサイタルは山野楽器 銀座本店のJam Spotで行われました。
彼女の友人が山野楽器に勤めているというつながりもあって、今回のリサイタルの会場として選ばれたようでした。
同じく銀座のヤマハでも同じようにホールがあって、そちらは比較的頻繁に演奏会が開催されていますが、山野楽器も今後はクラシックの演奏会にも力を入れていくそうです。
今回のリサイタルも、受付やPAなどのサポートもしっかりとされていて、とてもよい会場だと感じました。
都内で100名程度のリサイタルやコンサートの会場をお探しの方は、ご検討されてみてはいかがでしょうか。(現在は一般貸出しておらず、紹介のみのようです)
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