昨日は、わたしのクラリネットの師匠、横川晴児先生(元NHK交響楽団首席クラリネット奏者)の国立音楽大学での最後のレッスンでした。
それに合わせて、卒業生を集めて退官記念パーティを開催されるということで、わたしも参加してきました。
一度は疎遠になってしまった先生と、またこうして肩を並べられることがとても嬉しく思います。
■10年前の延長のような気分になったレッスン聴講
10年以上ぶりに、大学での先生のレッスンを聴講しました。
この日は、数日後に卒業試験を控えた4年生にとっても、最後のレッスン。
ピリッと張り詰めた独特な雰囲気はとても懐かしく、自分まで緊張してしまいます。
「あぁ、僕もこんな風に言われていたなぁ。」
自分が受けていたことが、まるで昨日のことのように感じられます。
「なるほど、だから先生はこんな風に表現していたのか。」
それでも少し歳をとったせいか、先生の言葉を受け取る自分が変わっていたことに気づきました。
これからの練習に、人生に活かしていけることを、たくさん吸収してきました。
やっぱり、たまにはレッスン受けないとなぁ。
この日レッスンを受けた4年生は、卒業試験、いい演奏ができるように祈っています。
■記念パーティは27年分の門下生が勢揃い!
レッスン後は、レストランへ移動して記念パーティ。
パーティでは人数もずいぶん増えて、年代の幅も広がりました。
横川先生の27年間の教員生活の中で、わたしはちょうど真ん中あたりに在籍していた年代だったんですね。
同じ時期に在籍していた先輩後輩同級生を中心に、いろいろな人と交流ができて楽しくて、たくさんの刺激をもらいました。
先生のお話でこんな言葉がありました。
「健康でいれば、続けていれば、きっといいことがある」
「まだまだ技術を伸ばせると思っている」
日本を代表するクラリネット奏者として、常にトップを走り続けていた横川先生だけに、とても力のある言葉でした。
わたしたちも、先生に負けないようにがんばらなければ。
個人的には、ずーっと欲しかった冒頭の先生とのツーショットを撮れたのが、一番嬉しかったことでした。
数年前までは、先生に会う勇気すらありませんでした。
半年前に、「このまま会わないと一生後悔する」と思って勇気を出して会いに行ってよかった。
大好きな師匠と共に歩むことができて、本当に幸せだなぁと噛み締めた一日でした。
コメント