音楽の勉強のために、昨年から東京フィルハーモニー交響楽団の定期会員になっています。
2014-15シーズンの定期演奏会も、全8回のうち、残すところ2公演になりました。
オーケストラの定期会員になるのは初めてでしたが、とても楽しく、よい経験になりました。
来シーズンも会員を継続することにしたので、これを機会に定期会員になってよかったことをまとめてみます。
■オーケストラの定期会員とは
プロのオーケストラは、企業や団体などからの依頼演奏の他に、自分たちで企画制作をした自主公演を行っています。
「本拠地」と呼ぶ決まったホールで、定期的に開催するのが「定期演奏会」です。(オーケストラによって頻度は違います)
オーケストラの公演の中でも、自分たちの音楽を自由に表現できる定期演奏会は、一番聴き応えのあるラインナップになっています。
お客さま向けには、「年間チケット」が用意されて、シーズン前に年5~10回程度のセットになって販売されます。
このチケットを持っている人を「定期会員」と呼んでいて、この定期会員の数がオーケストラの人気を示すバロメーターでもあり、重要な経営指標でもあります。
年間まとめてチケットが売れるわけですから、それだけ先行して売上が立つので、オーケストラは様々な特典を提示して、定期会員を増やそうとしています。
■定期会員になるといいこと
1.チケットが安い
たとえばわたしが定期会員になっている東京フィルハーモニー交響楽団は、定期演奏会の一回券(一番安いC席)が5,500円という価格設定です。※2015-16シーズン~の金額
これが定期会員だと、年間で30,800円になります。
1回あたり3,850円で、3割引です。
さらに先行割引を適用すると3,465円/回になり、定期会員で考えるとかなり安くなるということがわかると思います。
2.自分の席ができる
定期会員は、年間のシートを購入します。
わたしで言えば、2014-15年オペラシティ定期における、C席の○階○○番は自分専用の席になるわけです。
毎回同じ席で演奏会が聴けるのは、とてもよい勉強になります。
位置による響きの変化がないので、編成や曲による違いを楽しむことができます。
会場に行くといつも同じ席につくので、「また今月もここで楽しい音楽を聴ける」と、良い気分にもなれます。笑
3.いろいろな曲が聴ける
演奏会は、自分の聴いたことのある、好きな曲の公演ばかりを選んでしまいがちです。
年間で企画される定期演奏会は、そのオーケストラの今を創りだすプログラムが選ばれています。
旬の指揮者の得意なプログラムや、没後○○年などのメモリアル的なものなど、様々なものがあります。
当然、これまで聴いたことのない曲もたくさん出てくることになり、そのたびに新しい発見や感動を見つけることになるのです。
4.別公演へ振替ができる
これは東フィルだけかもしれませんが、たとえばあらかじめ指定されたコンサートにどうしても行けない場合は、同月別日の別会場で行われる定期演奏会に振り替えることができます。
わたしは使ったことはありませんが、仕事などで予定が組みにくい人にも便利な仕組みだと思います。
5.翌年度以降は優先予約ができる
2年目からは、既存会員が最優先で席の予約ができるようになっています。
まずは現在の席の契約更新が最優先されて、確定後に変更予約が開始されます。
変更する場合は座席の指定もできるので、少しでもよい席が取れるような仕組みになっています。
その他にも、自主公演については優先的に情報が送られてきたり、公演当日の通しリハ(ゲネプロ)の見学ができたりもします。
■オーケストラの楽しみ方を再発見
オーケストラの定期会員になってみて、オーケストラの楽しみを改めて再確認をしました。
もっといろいろな指揮者、ソリスト、曲を体験してみたいと思うようになりました。
定期会員は、そのためのガイドとしては使いやすいパッケージだと思います。
みなさんの住んでいる地域の近くにもプロのオーケストラがあるのであれば、定期会員の検討をしてみてはいかがでしょうか。
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