先日、とあるご縁からお誘いいただいて、
「和敬ニューイヤーコンサート」
を聴いてきました。
そこで出会ったヴァイオリニスト、ノエ・乾さんの演奏がとても素晴らしく、衝撃的でした。
わたしがスタンディングオベーションしたのは昨年のラフォルジュルネ以来。
和敬ニューイヤーコンサート2015
和敬ニューイヤーコンサートは、和敬塾出身の方々が主宰するコンサート。
和敬塾とは、都内にある学生用の男子寮で、数多くの著名人を排出している名門寮のことです。
かの村上春樹さんもこの寮の出身で、ノルウェイの森は和敬塾をモデルとした寮が登場します。
このコンサートは、和敬塾創立60周年で企画されたものです。
浜 美枝さんのスピーチ「健やかに生きるとは」
豊かさや発展を重視するあまり、環境や街を破壊して成長してきた世界。
本当の幸福や健やかさというのは、本当にこれでよいのか。
世界中を旅してきた女優・浜 美枝さんからの提案は、自然や文化の素晴らしさを見直すことで、本物の価値を改めて確認していこうというものでした。
浜さんの優しい、凛とした声はすーっと心に染み渡り、なんとも良い気分になったのは言うまでもありません。
見る人、聴く人を引きつける素晴らしいスピーチでした。
モーツァルト/ピアノ協奏曲第12番
国内外で精力的に活躍されるピアニスト、碓井俊樹さん。
その碓井さんをソリストに、弦楽四重奏をバックにしたモーツァルトのピアノ協奏曲第12番。
碓井さんの演奏は、軽やかで音が生き物のようにどんどん動いていくのがよくわかります。
ともすれば短調で地味になりやすいモーツアルトですが、碓井さんの個性で引き出されたとても聴きやすく楽しい時間でした。
ヴィヴァルディ/四季
演奏の前に曲目解説が導入としてあって、それがとてもよい効果を発揮していました。
四季の情景を朗読するのは浜さんです。
そして抜群に素晴らしいかったのはヴァイオリニスト、ノエ・乾さんの演奏。
激しさと勢いを感じるダイナミックなパフォーマンスで、春の第1楽章から一気に観客を引きつけました。
(個人的にはロックを感じました。笑)
碓井さんも通奏低音を担当しながらも主張があり、弦楽四重奏は二人に負けないしっかりとした演奏を聴かせてくれました。
アンコールはノエさんと碓井さんで、圧巻のツィゴイネルワイゼン。
観衆は大満足、スタンディングオベーションもでるほど大盛況で幕を閉じました。
新年早々素晴らしいコンサートに出会えて嬉しかったです!
ノエ・乾さんが最高に素晴らしかった!
今回の演奏会で特に印象的だったのがヴァイオリニストのノエ・乾さん。
ノエさんはベルギー生まれの日本とギリシャのハーフで、5ヶ国語を操るイケメンです。
ブリュッセルの王立音楽院、パリ国立高等音楽院、ドイツカールスルーエ国立音楽大学をすべて首席で卒業というハイスペックぶり。
感受性が強く、演奏にもそれが十分に現れる彼は、かつては自分の(ハーフという)アイデンティティに悩んでいたこともあったそう。
しかし今は素晴らしい個性が溢れるプレイヤーとして、観客の心を揺さぶる演奏を聴かせてくれました。
ハーフで、日本語もいけて、イケメン、弾き姿もかっこよく、テクニックも十分で、今後日本でも注目されそうです。
個人的にも大注目でオススメ!
今年は来日公演が予定されているようなので、ぜひ聴きにいきたいと思います!
ロビーで販売していたノエさんのCDは完売。
わたしも欲しかったのですが、買えませんでした。泣
CDは残念ながらAmazonにはなし。
代わりにYoutubeで発見したのでシェアします。
フランクもいいですね~。
四季の鮮烈さはこんなもんじゃなかったんですけどね。笑
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
コメント