この本は、これまでの「健康」の考え方が大きく変わってしまうほどの影響がありました。
ひと月ほど前にご紹介したビタミンCの大量摂取で風邪を治す方法。
その後も1g×1日4回というペースでビタミンCの摂取は続けています。
もともと風邪はひかない方ということもあって、いたって健康な毎日を過ごしています。
そしてこの本を読んだことで、その習慣に強力な「根拠」がつきました。
ヒトはビタミンCを体内で作れない
動物は、ストレスや病原菌などから実を守るために、ビタミンCを利用します。
しかし、ヒトを含む一部の動物は、ビタミンCを体内では生成できません。
現在日本で定められている所要量(100mg)は、壊血病という致命傷を防ぐために必要な量であって、
「健康な体を保つ」
ために必要な量ではないと言います。
「酸化」を防ぐためにビタミンC
酸素は生きものにとっては毒物ですが、現在のように動物が進化するのには酸素が必要でした。
それ以外の物質よりも20倍のエネルギーを取り出すことができるからです。
エネルギーを取り出す時、免疫系の働きやストレスを受けた時などに、活性酸素が発生します。
活性酸素が有毒というのは聞いたことがあると思いますが、ビタミンCはこの活性酸素を分解して排泄する作用があるのです。
肌や関節など、細胞に必要なコラーゲンの生成にも大量のビタミンCが必要なのですが、現代人は低アスコルビン酸(=ビタミンC)症というくらいに、慢性的なビタミンCが不足しています。
「死なない程度」のビタミンは普段の食事から摂取しています。
しかし「健康であること」を考えると、「微量で大丈夫」な他のビタミンとは違って主要栄養素と考えるべきだと筆者は言います。
1日あたりどれくらい摂取すればよいのか?
冒頭で紹介したわたしの飲み方同様、
「1gを1日に4回」
が摂取量の目安になると書かれています。
1gは1,000mgですから、1回が1日の所要量の10倍に相当します。
これが、「病気の予防」時の目安です。
しかし、ヒトには個人差があるので、様子を見ながら調整する必要があります。
許容量を超えると、おなかがゆるくなるのでわかるそうです。
副作用とも考えられますが、摂取量を下げれば収まります。
また、体調が悪ければビタミンCがたくさん使われるので、摂取量を上げる必要があります。
1回2gを1日に10回、といった感じです。
効果的に摂取する方法
これだけの量を、レモンなどの果物や飲み物から摂取するのは大変です。
糖質も多いので、逆にそちらが負担になってしまいます。
ビタミンCは糖類と構造が似ているので、錠剤や飲料に糖質が含まれるものは避けた方が良いでしょう。
わたしが利用しているのは、前回も紹介したとおり、ビタミンCの原末(それ以外何も入ってないもの)です。
1kgが1,500円くらいで買えるので、1日4gだと250日ももつ計算になります。
コストパフォーマンスは一番良いと思います。
小分けにできるピルケースに入れて、携帯するようになってからは、外出中も忘れずに摂取できるようになりました。
なぜビタミンCの効果があまり知られていないのか?
詳しくは本書を読んでいただければよくわかっていただけると思いますが、ビタミンCの効能が知られないようにインチキ実験によって否定されたりした歴史があるようです。
医療や薬も、利権などがからむと様々な思惑が交錯します。
本書は、業界とのしがらみがない人だからこそ書けた内容とも言えます。
本書には、ビタミンCの効果の根拠になる数字や実験結果などもたくさんありますが、実際の摂取に関しては自己責任になります。
副作用は少ないですが、栄養バランスや体調管理などは日頃から心がけましょう!
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