上質なアートとカフェの融合。
芸術のランドマーク、オペラシティと新国立劇場の裏に、アーティストたちが集うカフェがあります。ここではかつて東京フィルハーモニー交響楽団のバックヤードで、数多くの演奏家たちに愛されていたコーヒーが味わうことができます。
わたしのコーヒーの原点
時はさかのぼって10年ほど前、東京フィルハーモニー交響楽団のスタッフをしていた頃。
東フィルではスタッフがバックヤードにケータリングをするサービスをしていたのですが、そこでハンドドリップコーヒーを出していました。コーヒーの本当の美味しさと淹れ方を教わったのが、当時同じスタッフとして働いていたマスターのナベさんでした。言わば、わたしのコーヒーの師匠。しかし、わたしが東フィルのスタッフをやめてからは、疎遠になっていたました。
たまたま家の近くの、めったに通ることのない商店街を歩いていました。すると、突然見覚えのある顔が目に飛び込んできたのです。それがカフェの店先でお客さんと談笑していたナベさんでした。本当に突然の出会いで、こういうことってあるものなんだな~と感じた瞬間でした。
東京オペラシティのお膝元、初台という土地でつながった偶然の出会いに、強い縁を感じました。久しぶりにお会いできて、お話出来て本当に嬉しかった。また、お世話になります。
アーティスト×カフェのコラボ
さて、ここからはお店のご紹介です。
Cafe Nabeのお店は初台、オペラシティのすぐ近くという立地。夕方以降はバーになるので、演奏会の後なんかに最高です。(個人的に)
メインのコーヒーは、多くのマエストロが愛したコーヒーです。酸味の少ないやさしい味で、とても飲みやすいです。ぜひ、ブラックでどうぞ。
マスターは東フィルのステージスタッフを長年された方で、その縁もあって様々なアーティストがお店を利用しているようです。中にはあの有名演奏家や指揮者の方も・・・!
下の写真は某伝説のフルーティストの方のサイン。真空管アンプのオーディオから流れる音楽は、普段はクラシックを中心としていて、とても落ち着ける空間です。
店内にはステージとピアノがあって、東京フィルハーモニー交響楽団の団員などによるコンサートも定期的に開催しています。12月はブラームスの弦楽六重奏をやるらしいです。すごい。(予約完売)
ギャラリーやってます
壁面はギャラリーとして作品展を開催していて、月ごとに違うアーティストの作品を楽しめるようになっています。
現在は清水健太郎さんの小品展が行われていて、 重厚かつ繊細なタッチの油絵を楽しめます。ギャラリーは2年先まで予約で埋まっているという大盛況ぶり。
Cafe Nabeがオープンしたのは今年(2014年)の4月。オペラシティ、新国立劇場のある初台という土地にあって、知る人ぞ知るアートの発信地になりそうです。
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