本日はヴァイオリニストのアラベラ・美歩・シュタインバッハーさんのリサイタルに行って来ました。
ソロリサイタルの楽しみ方
クラシックのコンサートと言っても、オペラやバレエなどの総合芸術から、オーケストラの演奏会、小規模なサロンコンサートなどいろいろな形態があります。
その中でも一人の演奏家に特化して楽しめるのが
ソロリサイタル
です。
ソリストとオーケストラとの共演も見応えがあるのですが、通常の演奏会ではソリストと共演する協奏曲は「1曲だけ」しかありません。
2時間通して一人の演奏家を堪能できるのが「ソロリサイタル」なのです。
有名な演奏家(かつ若手)であれば、演奏会後にサイン会を開催することも多く、直接演奏家と接することができるのも大きな特徴です。
アラベラ・美歩・シュタインバッハーさんについて
アラベラさんは1981年ドイツ生まれの独日ハーフで、世界中のオーケストラや指揮者たちと共演、CDも積極的にリリースしている注目の若手ヴァイオリニスト。
使用楽器のストラディヴァリウス『ブース』(1716年製)は、日本音楽財団貸与のもので、日本にもかなり縁のある方です。
(日本語は少しだけ話せるかな?みたいな感じでした。)
わたしがアラベラさんを知ってこのリサイタルに来ることになったきっかけは、諏訪内晶子さんと共演している動画をYoutubeで見たからでした。
気になって調べたらこのリサイタルがあることがわかって、すぐにチケットを購入しました。
アラベラ・美歩・シュタインバッハー ヴァイオリンリサイタル プログラム
モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ 第18番 K.301
フランク/ヴァイオリン・ソナタ
プロコフィエフ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
R.シュトラウス/ヴァイオリン・ソナタ
演奏会の感想など
世界で活躍する方の演奏を聴くといつも感激するのが、集中力の高さ。
2時間のプログラムを楽譜を見ずにミスなく、しかも説得力のある表現で演奏するのは並大抵のことではありません。
素晴らしい演奏会ばかりに行っているとそれが当たり前のように感じてしまうのですが、改めて凄い、そして素晴らしいと思いました。
アラベラさんは演奏する姿もとても美しく、以前Youtubeで見た動画で、鏡を前に練習している場面があったことを思い出しました。
ソリストの方の「演奏家」としての努力は凄いです。
プロフェッショナル、そしてエキスパートとしての心構えは、学ぶことがたくさんありますね。
聴いた曲はすべてわたしはあまり馴染みのない曲だったのですが、特によかったと感じたのはフランクのソナタでした。
穏やかな表現と力強い表現のメリハリがとても印象的で、凛とした美しい演奏でした。
ちょうどメインのリヒャルト・シュトラウスのソナタと合わせたCDが会場で売っていたので、購入してサインをいただきました。
録音をしたお二人のサインをいただけたのは貴重ですね!
※実はこのCD、うちのPCで読み込めず、聴けてません。(泣)
リリア音楽ホールも注目
今回の会場は川口市にあるリリア音楽ホール(川口総合文化センター)でした。
ここは以前アリス=紗良・オットのリサイタルで半年前に訪れたところです。
ベスト・クラシック・プレミアムと謳われたコンサートですが、2回とも来てしまいました。
ほかにもチラシなどを見ていると、比較的ビジュアル重視かつ実力もあるラインナップで、なかなかよさげです。
わたしが聴いたコンサートはどちらも客の入りは満席に近く、内容も非常によかったと思っています。
これらの演奏会はホールが主催している事業なので、運営がなかなか上手なのでは、と感じました。
ホールのある川口駅は赤羽駅の次で、都内からでも行きやすいので、使い勝手も良いですね。
リリア音楽ホール、こちらも要注目です。
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