クラシックのコンサートにおいて一般的に「1階席の中央よりやや後方」や「2階席の前方」などがいい音で聴けるとされています。
S席などの良い席は、ほとんどがこのあたりをカバーしています。
(音響がホールによって違ったり、演目によって音楽の構成も違うので、すべてが当てはまるとは言えません。)
しかし、この位置では奏者の表情まではやや見えづらいこともあって、編成が小さい場合は音の迫力も薄く感じてしまうことがあります。
最近わたしが注目している
「全身を使って体感する」
という視点で考えると、交響曲などの純粋音楽のコンサートでも、少し前方で聴いてみるのもオススメです。
わたしが定期会員として聴きに行っている東フィルの演奏会では、シューボックス型コンサートホール(長方形の箱型)の3階席側面の2段目という位置で、ここからだとオーケストラが半分しか見えません。
演奏中に「ここは指揮者の動きが見たい!」とか「ソリストを見ながら聴きたい!」という時も、席から少し身を乗り出して覗かないと見えないので、臨場感という点ではあまりいいとは言えません。
安い席はやっぱり安い理由があるんだなぁと思いながら、来年はもう少し臨場感のある席にグレードアップを企んでいます。笑
やはり佐渡裕さんやミハイル・プレトニョフなどの著名な指揮者や素晴らしいソリストを目の前にすると、もっと近くでその佇まいや動作の隅々まで感じ取りたい!と思います。
ステージ上の視覚情報
耳で聴く音
皮膚で感じる空気の振動
などのすべてが合わさると、「コンサートホールで演奏会を聴く」という価値をより実感できると思います。
客席2,000人程度の大ホールで、演目がスタンダードなオーケストラや吹奏楽なら、1階席の中央よりも少し前あたりがよいでしょう。
わたしも実際に経験したのですが、「いい音で聴ける」とされている位置よりも少し前方で聴くと、感じる臨場感がまったく違います。
あまり近すぎると音が頭の上を通りすぎてしまうので注意が必要ですが、試しに一度やや前方で聴いてみることをオススメします。
「目の前で音楽が創りだされている」という素晴らしい感覚が体験ができるはずです。
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