先日、大学の後輩のソロリサイタルに行ってきました。
もう10年来の付き合いになる後輩の晴れ姿を見るのはとても嬉しく、同時にとても緊張するものでした。
小規模なリサイタルホールながらお客様も結構入っていて、盛況でした。
本人とっては、とてもいい経験になったと思いますし、次の活動への弾みになったことでしょう。
リサイタルを聴きに来るのはどんな人か
さて、あまり有名でない演奏家の場合、ソロリサイタルを聴きに来るお客さんは
家族、友人、先輩、後輩、知り合いetc
というように、身内が大半を占めます。
クラシックの演奏会は様々な形態がありますが、大きくは
・依頼演奏
・自主公演
のどちらかに分かれます。
プロのオーケストラであっても、国や自治体、企業からの依頼演奏と、定期公演をはじめとする自主公演などに分かれています。
個人のリサイタルは、「個人で行う自主公演」です。
自主公演の場合、団体名や個人名が先に来るため、その知名度が観客の入りを分けます。
テレビにも出るような有名な演奏家のリサイタルはあっという間に売り切れますし、大卒間もなかったり帰国したばかりだとなかなか席が埋まらないということになります。
※有名演奏家はプロダクションに所属しているので少々事情が変わりますが。
リサイタルの観客を増やす方法
若い演奏家にとってのリサイタルは、日頃の活動の成果を報告・披露するという方向性の強い演奏会です。
名前だけで売っても、その人のことを知らない人は聴き来ないので、必然的に本人や家族が集客を行うことになり、結果として身内が多くなってしまうのは仕方のないことです。
では、リサイタルをたくさんの人に聴いてもらうためにはどうしたらよいでしょうか。
「必ず来てくれる人」は限られているので、それ以外を以下に連れてくるかがカギです。
それはもう、普段の生活で出会う人たちの中で、自分の演奏を聴きに来てもらえる「ファン」を増やしていくことしかありません。
「身内」の分母を増やすことと、その中で特に聴きにきてくれそうな「ファン」を増やすことです。
リサイタルの時だけ来てもらえるように発信してもなかなか情報が伝わらないので、普段から活動を発信することで目に留まる機会を増やすことが、「来てくれる可能性」を上げます。
あの人の演奏会があったら聴いてみたい!と思わず聴きに行きたくなるような情報発信をする習慣をつけることが集客の第一歩です。
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