前回の記事は、過去に依存症の状態になってことのあるオンラインゲームの、依存性について書きました。
今回は、その魅力あるオンラインゲームをやめたきっかけと、やめるために実行したことを紹介します。
■オンラインゲームをやめるきっかけ
オンラインゲームにのめり込んでいる間は、他の依存性のあるものと同様に「やめようと思うこともあるけれど、なかなかやめられない」ようになります。
数年間、ほとんど毎日のようにログインしていると、そこが「自分の居場所」のようなものになってしまい、心理的にかなり依存している状態が続いていました。
ゲーム自体がサービスとして下火になりつつあった頃でしたが、仲間が何人かやめていくような段階になっても、まだそこに留まっていました。
わたしがオンラインゲームをやめるきっかけになったのは、再就職を目標に職業訓練に通っていたころ、勝間さんの本と出会ったことでした。
職業訓練生として前向きな思考になりつつあったこと、勝間さんの本を読んで「悪い習慣は自分自身で断ち切らなければいけない」と思ったからでした。
オンラインゲームの中にいれば確かに居心地はいいですが、生きていく上ではリアルの時間のほうが大切です。
リアルの時間の中で、自分の将来に役に立つことややりたい事を見つけて、そういうことに時間を使いたいと思えるようになったのでした。
■良い習慣で上書きすること
悪い習慣は、新しい良い習慣で上書きすれば良いと言いますが、わたしの場合はそれが読書になりました。
依存していた気持ちを他へ向けることが大切です。
それまでパソコンに向かいっぱなしだったわたしが、ゆっくり座って本を読むようになりました。
気持ちが仮想空間から、リアルな未来へと向けられた時期でした。
ほどなくして新しい仕事も始まって、それ以上にやる余裕もなくなったのですが・・・
■後戻りできないような環境にすること
オンラインゲームでは、ただ「やらなくなる」だけではオンライン上にデータが残っているので、また始めようと思えば復活出来てしまいます。
それも後戻りできないように、オンライン上のキャラクターのデータを全て削除して、二度と復活ができないようにしてから引退をしました。
さすがに何年も見続けたキャラクターを削除するときは、感慨深いものがありました。笑
その後、別のゲームを始めてしまわないように、パソコンを買い替えました。
グラフィックボードというゲーム用のパーツが搭載できるデスクトップパソコンから、拡張性のないモバイルノートパソコンに変えたのです。
モバイルノートパソコンをカフェに持ちだして文章を書き始めたのは、この時期からでした。
今はもうデスクトップパソコンを復活させていますが、当時オンラインゲームを絶対にしない!という意思を貫くためには、「できない環境を作る」というのはかなり大切なことでした。
オンラインゲームという居心地のいい世界から抜け出すには、意思だけではとてもむずかしいです。
自発的な意思は必要ですが、それに加えて新しい習慣と、後に戻れない環境を作るなどの仕組みが必要です。
今でも友人としてつながっている仲間もいて、たまに懐かしくなりますが、もうさすがにあの世界に戻ろうとは思わなくなりました。
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