2014年10月2日、横浜の桜木町にある神奈川県立音楽堂にて開催された、オーケストラ・アフィア第5回演奏会に行って来ました。
今回は大学の後輩でクラリネット奏者の櫻田はるかさんにお誘いいただきました。
趣向や演出が凝っていて、とても楽しく素敵な演奏会でした。
櫻田はるかさん、ありがとうございました♪
オーケストラ・アフィアについて
指揮者の村中大祐氏が2013年に創設したオーケストラで、「自然と音楽」演奏会シリーズを繰り広げています。
演奏者は若手を中心にプロ奏者として活躍する人たちを集めているようです。
プログラムに記載してある、オーケストラメンバーのプロフィールも目を引くものがちらほらとあって、なかなかしっかりした人選をされているようでした。
今回お誘いいただいた櫻田はるかさんも、プロのオーケストラや吹奏楽団の客演で活躍中で、素晴らしいクラリネット奏者です。
演奏を聴く前から自然と期待が高まります。
オーケストラ・アフィア第5回演奏会プログラム
シューマン/「序曲・スケルツォとフィナーレ」より「序曲」
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲
メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」
指揮:村中大祐
ヴァイオリン独奏:三浦章宏
演奏:オーケストラ・アフィア
「自然と音楽」Ballade~吟遊詩人の物語~と銘打たれた今回の演奏会。
配布されたプログラムがフランス料理のメニューを模したものになっていて、前菜としての曲、メイン料理の曲といった言い回しになっていました。
それぞれの曲に合わせた詩が書いてあって、曲目解説と連動していて読む人を物語に引きこむような趣向になっているようでした。
おそらくオーケストラの創設者であり、指揮者の村中氏の趣向だと思いますが、なかなか読み応えがあるプログラムで面白かったです。
演奏会の感想など
会場に早めに行けたので、すこし前よりの真ん中の席をとれたのですが、神奈川県立音楽堂の雰囲気、音響がとても気に入りました。
小規模のオーケストラを間近に感じることができる距離感、古いホールですがやわらかくほどよい残響のある音響で、心地よかったです。
あとで調べると、1000人ほどのホールということでしたが、座席の間が狭く奥行きがないのでもっとコンパクトに感じます。
今回のような演目、規模の演奏会にはとてもよいホールだと思いました。
そんなよい環境のなかで演奏が展開されましたが、みなさん活躍されている方々ということもあって、「ふつうに上手い」オーケストラと感じました。
若手が中心なのであっさりで勢いのある演奏ですが、粗くもなくしっかりと聴かせてくれました。
作りこまれたプログラムの甲斐あって、演奏もほどよく心に入ってくる感じで、全体を通して心地良い演奏会でした。
今回のお目当ては、2曲目のヴァイオリン協奏曲、大好きな東京フィルハーモニーのコンサートマスター三浦章宏さんの独奏でした。
三浦さんはわたしが東フィルでバイトをしていたころからコンマスをされていて、その甘い音色とおしゃれな演奏が大好きです。
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は「田園」のようなのどかな風景を感じさせますが、緩徐楽章のゆったりとした表現が特に心地よく感じました。
さらにアンコールとして、アフィアのコンサートミストレスの渡辺美穂さんとのJ.Sバッハ作『2つのヴァイオリンのための協奏曲』が素晴らしかったです。
初めて聴いたのですが、(最近バッハに凝っているのもあって)鳥肌が立つほど感動しました。
さっそくお気に入り曲に追加です。笑
こんな曲との出会いも、演奏会の醍醐味ですね。
アフィア、今後の活動が楽しみなオーケストラです!
メンバーも優秀な方が揃っていて、プログラムや演奏会の趣向もとても面白かったです。
ちゃんとスポンサー企業もついていて、小さいながらも運営をしっかりされているのがわかります。
それゆえに、(ホールの規模に対して)お客さんの入りがあまりよくなかったのが気になりました。
平日の夜という条件もありますが、内容もよいので演奏会を聴いてくれた人のリピートも期待できますし、プロモーションももっとできるはずです。
次回演奏会もぜひ聴きに行きたいと思います!
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