今月も勝間塾月例会に参加してきました。
2014年8月のテーマは「勉強法」。
勉強・学習といえば勝間さんの最も核とする部分なだけに、「なるほどー!」ということが多い講義でした。
量が多いので、2回に分けてご紹介したいと思います。
■なぜ勉強するのか?
学ぶことは「知ることに対しての欲求」、遺伝子に組み込まれたもの。
勉強は社会適応のひとつとして考えられ、現代においては生きるための技術。
学習したことを仕事などに活用して、社会的に正しい報酬をもらうことができるようになります。
昔は食べるために働くのが精一杯だったので、現在のように様々なことを学べるということは最高のぜいたくとも言えます。
究極的には自分の生きがいを追求することができます。
■「アウトプットは氷山の一角」という認識を持つ
「氷山の一角」という言葉は、水面下にとても大きな氷の固まりがあるけれど、水面上に出ているところはほんの一部だけという表現です。
人間のアウトプットはまさにこの氷山の一角で、体感・技術・知識などの膨大な蓄積が水面下にあるなかで、アウトプットとして出てくるのはほんの一部でしかないのです。
「本を読んで学ぶ」ということの難しさは、表面に出ている一部(氷山の一角)しか見えないことにあります。
その下の膨大な蓄積をみることができないので、結局2~3割しか理解できないので、それを再現しようとしても100%に戻すのはとても大変なのです。
学ぶ上で一番速いのは「人にあって直接学ぶ」ことで、これは氷山の下の部分を聞いたり感じたりできるからです。
本は視覚情報だけのインプットですが、直接あって学べば、五感すべてを使って学ぶことができます。
五感のすべての役割はまだ詳しくわかっていませんが、「体感すると習得が速い」ということは間違いありません。
その点、日本は人口密度が高く、「知識や技術の優れた人が近い距離で密集している」ところがとてもよい環境と言えます。
積極的に「人に会って直接学ぶ」ということを活用しましょう。
■コンピューターと人間の違い
人間は氷山の下の部分の膨大な蓄積の中で「あいまいさ」を処理するのに対して、コンピューターがプログラムで指示したことしか実行できないのは、「氷山の上の部分」しか使うことができないからです。
たとえば、ビジネスやマーケットの予測をするとき、コンピューターは「目の前のことに最適化」してしまいます。
人間は先を予想することができる「あいまいさ」を使うことができるので、考えが柔軟です。
予測不能なことや前提が変わることなどの場合は、コンピューターよりも知識や技術の優れた人のほうが何倍も優秀なのです。
■何を学べばいいのか?
現代においては「市場ありき」で勉強を考える必要があります。
音楽で食べていくことが難しくなっているのは、需要と供給のバランスが崩れてしまっているからです。
最近では英語もコストが安い供給が増えてきていて、日本人が英語だけ話せてもコストパフォーマンスが悪くなってきています。
その点、マーケティングや営業などの「物を売る」に関係することは、「いい人から物を買いたい」という思いがあるので、需要はなくなりません。
さらに、単独ではそこまでの価値がなくても、複数の能力の総合的な価値で勝負をしていくことを考えていきます。
たとえば営業であれば、「どんな営業?」「なんの営業?」という組み合わせで考えていくこと。
専門家でも一定以上のレベルであれば、実質的には「どれでも一緒」です。
であれば「美人」とか「コミュニケーションがうまい」、「雰囲気がいい」などを合わせるとそれが選ばれる理由になります。
自分が学習することは、「組み合わせバリュー」で考えて行くことが大切です。
■次回は具体的な学習方法の解説
前半は、学習とはどういうことなのか?何を学べばいいのか?などの前提についての解説でした。
後半は、具体的な学習方法などについての解説になります。
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