わたしは私立の音楽大学を卒業していますが、「音楽の知識」はそれほどありませんでした。
学生の頃は楽典や音楽史などの「知識系」の授業のことを、つまらないものと思っていたからです。
自分が演奏する曲ばかり聴き、ひたすら演奏技術を磨くことに注力していました。
しかし最近では、クラシック音楽の楽しさを人に伝えるには、そういった「バックグラウンド」を説明したほうが、より理解が深まるきっかけになると考えるようになりました。
今更ながらクラシック音楽の入門書を読みあさり、まずは「名曲」と呼ばれる楽曲を聴きながら解説を読みました。
少しでも自分の身につけるために、Facebookやブログでアウトプットを始めました。
クラシックのコンサートに行くときは、事前に楽曲の予習をしてから行くようになりました。
「クラシックをもっと楽しむにはどうしたらいいか」の実験を自分自身を使って行っているのです。
そこで出会ったのが、この「クラシックソムリエ検定」でした。
■クラシックソムリエ検定
クラシックソムリエ検定は、クラシック音楽を楽しむための知識が問われる検定試験です。
2012年から始まって、1年に1回秋に、東京・大阪・金沢・浜松の4箇所で開催されます。
クラシックソムリエ検定には、以下の4つのグレードがあります。
エントリークラス:クラシックの代表的な作曲家とその代表曲やエピソードなどを知っている。
シルバークラス:クラシックの作曲家と作品についてひと通りの知識があり、語ることができる。歴史上著名な演奏家についての知識もある。
ゴールドクラス:クラシックの作曲家、作品についての十分な知識があり、有名演奏家について個性や解釈の違いを語ることができる。国内で発売されている音楽ソフトをある程度把握しており、第三者にも薦めることができる。
プラチナクラス:クラシックの作曲家、作品、演奏家について深い知識があり、国内で発売されている音楽ソフトやコンサートを把握していて、相手の趣味趣向に合わせて薦めることができる。※まだ受験できません
必ずエントリークラスから受験する必要がありますが、エントリークラスとシルバークラスは同時受験可能です。(わたしも同時受験予定です)
シルバークラス以上は合格点があって、それを上回らないと認定されません。
しかし、内容を見るとゴールドクラスのハードルの上がり方がすごそうですね。
音楽雑誌などで繰り返し紹介されている「名盤」なども把握する必要があるとなると、かなり大変そうです。
最高位を目指すかはさておき、広く浅く知識をつけるにはちょうどよい目安になりそうです。
■公式テキストがなかなか凝ってます
検定試験の問題は公式テキストの中からの出題が主なようで、これを熟読しておけば大丈夫そうです。
内容を少しご紹介します。(著作権があるのでボカシてます)
見た感じはそれぞれはかなり「広く浅い」内容で、なにしろバッハあたりから20世紀までが出題範囲なので、仕方ないかなぁという印象。
「合格だけが目標」ならこれだけでもよいですが、気になるところは他の書籍などで補完していく必要はありますね。
しかし記事そのものは読みやすく、読み物としてもよくまとめられていて面白そうです。
確かに「この辺りが頭に入っていると、作曲家の繋がりとかを説明しやすそう」のような内容になっています。
下の写真の相関図はなかなかおもしろいですが、出題範囲の作曲家がこんなにいると萎えます。笑
テキストは1冊2000円で、問題集は1000円、検定料がエントリーとシルバー同時受験で9800円なので、全体的にかかるコストがちょっと高いかなー?という感じがします。
■広く浅く、クラシック音楽雑学を身につけるにはいいかも
ご自身でより音楽を楽しみたい方、音楽家として音楽の楽しさをもっと伝える手段を探している方などにオススメの検定です。
もちろん、趣味検定なので履歴書などには書けませんが、あなたの音楽ライフをより豊かにしてくれるでしょう。
わたしと一緒に受験してみませんか?