人は何か選択肢があった場合に、どうしても楽な方向に行こうとしてしまいます。
いくら魅力的なものがあったとしても、「楽な方」が勝ることもあります。
「楽な方」は、なぜ楽で簡単なのか、何が違うのか。
その違いを知ることで、どんな工夫をすればより楽な仕組みを作ったり、便利な方法が作れるかを考えることができます。
■たとえば、電子書籍の場合
わたしは本を読むとき、ほとんどの場合電子書籍という形で読んでいます。
最近ではKindle版が出る本の数もかなり増えたので、Kindleで手に入る場合はそちらを購入するようにしています。
紙の書籍しかない場合は、裁断→スキャナで電子化(自炊)して、タブレットに入れています。
わたしが本を読みたいと思った時に考えられる選択肢は2つあります。
スマホで読むか、タブレットで読むか、です。
タブレットは自炊書籍とKindleの両方が使えますが、
スマホでは、画面の大きさの問題で自炊書籍を読むのは困難です。
最近、本を読む時間は「隙間時間」が中心になっているので、手元にあるのが「スマホのみ」ということが多いのです。
電車に乗っているとき、飲食店で商品の提供を待っているとき、列に並んでいるときなど、いつもその手にあるのはスマホです。
バッグを持っていたとしてもいちいちタブレットを取り出すより、ポケットに入っているiPhoneを取り出すほうがほんの少し手間が省けます。
Facebookなどをみているところからシームレスに読み始められるiPhoneが圧倒的に楽です。
スキャナで取り込んだ自炊電子書籍はページ全体の拡大しかできないので、スマホでは画面が小さすぎて読みづらいのですが、Kindleなら文字の大きさも変更ができるので、スマホでも読みやすいのです。
そんなわけで、どうしても「Kindle本をiPhoneで読む」機会の方が多くなってしまいます。
もちろん自炊した本は、読みたいと思う本ばかりです。
裁断機やNexus7などのコストもそれなりにかかっているので、活用したいという気持ちもあります。
それでも、ほんの少し手軽なだけで、活躍の頻度が大きく違ってきしまいます。
■どうやったら「楽に、かんたんになるか」を考える
人はかんたんで便利で楽な方に、自然と進んでいってしまいます。
「この本を読みたい」という欲求よりも、「今すぐかんたんに読める」という利便性が勝ることもあるのです。
何かを活用したい、使いたいと思った時には、とにかく、「いかに楽に、かんたんに取り組めるか」という仕組みづくりに注目してみてください。
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