先日、Amazonから独自開発のスマートフォンが発表されました。
現時点では日本未発表ですが、いずれ日本でも発売されると推測されます。
■AmazonによるAmazonのためのスマホ
この「Fire Phone」の最大の特徴は、「Firefly」というボタン。
このボタンを使ってカメラで写した画像を元に、Amazonの1億点の商品の中から自動的に画像検索をして、すぐに購入ができるという機能です。
スマートフォンなので、携帯電話の通信回線を使ってその場で商品検索できるところが最大のポイントでしょう。
もちろん、この商品を使う人はAmazonでの購入機会がふえることから、Amazonにとってはとても都合の良い端末になることでしょう。
このように、スマートフォンでも「独自性」があって、目的がはっきりしているものは(売れる売れないはさておき)目につきます。
Amazonは自社の広大なネットストアにスマートフォンを直結する仕組みを開発したのです。
以前から発売されている同社のKindleも、Amazon上の電子書籍というコンテンツに特化した端末で、よく売れています。
■コモディティ化するテクノロジー
一方で、その他のAndroidスマートフォンはどうでしょうか。
高解像度、大画面、高性能なカメラ、高性能なプロセッサ、美しいデザイン。
正直これだけでは、差別化が難しい時代になってきています。
それは技術が発達するにつれて、技術のコモディティ化(品質の差や質が均一化すること)が進んでいるからです。
使っているパーツは、ほとんど各社同じようなものです。
それは、提供するパーツメーカーが同じだったり、目指している機能や利用している技術が同じだったりするからです。
売れるものをつくろうとすると、みんなが同じようなものを作るようになってしまうのです。
そして、その後に待っているのは、価格競争に伴う価値の低下です。
■なぜそれをつかうのか?の理由を考える
最近は、同じような商品やサービスが溢れかえっていて、「なぜそれ(商品やサービス)を買うのか」をアピールしにくくなっています。
だからこそ、最近では「コンテンツ」に力を入れるような動きがあるのです。
先のAmazonはいい例で、コンテンツに合わせたハードウェア設計をしているため、他のスマートフォンと乗る土俵が変わってくるのです。
これはスマートフォンに限ったことではありませんが、コンテンツ(ソフト)と端末(ハード)をうまく組み合わせることで、他社との差別化が図っていくことが一つの答えではないでしょうか。
あなたのビジネスではいかがでしょうか?
コメント