「体は一つしかない」というリスクにどう対応するか

先日、友人が事故で指を損傷してしまいました。

(本人の同意を得て書いています。)

彼女は父の指揮する高松市民吹奏楽団と、中学のOBブラスで活動しているアマチュアトロンボーン吹きです。

私とは幼い頃からの付き合いで、中学時代は吹奏楽部で一緒にコンクールを戦った仲間でした。

 

そんな彼女が先日、自動車事故で右手中指を損傷。

大きな事故にもかかわらず、子どもたちはほぼ無傷、彼女の指先のみで助かったのは本当に奇跡的でした。

現在は指先の再生治療も予定していて、リハビリに励んでいます。

 

(本人も言っていたことですが)今回の彼女の事故で幸いだったのが、トロンボーン吹きなので右手中指の怪我はそれほど演奏に支障がないということでした。

彼女の仕事は保育士なので、ピアノは厳しくなるかもしれないということでしたが、大好きなトロンボーンと吹奏楽は治療が無事に終われば続けられそうだということで、少し安心していた様子でした。

(アイキャッチの写真は、自分が入院した時の写真です)

 

■今できることが明日できるとは限らない

演奏家だけの話ではないのですが、体を使う仕事や趣味については、怪我や病気には大きなリスクがあります。

金銭面での心配は保険商品などを選ぶときに考えることも多いと思いますが、体の機能が完全に回復せず、今の活動が続けられなくなってしまうということも一考しておく必要があります。

たとえばクラリネット吹きなどは両手全指を使うので、指一本でもダメージがあると致命傷になりかねないということです。

私も学生の頃はそれほど意識していなかったのですが、昨年・一昨年は病気で立てなくなったり手が麻痺したりすることがあり、五体満足であることの大切さを身を持って体験しました。

 

■継続的なリスク回避を考える必要があります

自分で手足を動かさなければならない仕事をしている人は、体が元気であることが大前提だと思います。

楽器演奏を生業にしている人は、継続的に楽器を吹けなくなることは死活問題になります。

もちろん、健康を維持するということは大前提で大切なことですが、それでも病気になったり事故に遭ったりする可能性もあるので、リスクを回避することも考えておいたほうがよいと思います。

 

例えば、動けなくなったとしても、考えることができたりパソコンが使えるなら、知的生産で仕事を続けることが出来ます。

楽器演奏ができなくなったとしても、人に教えることが長けていれば、完全に廃業してしまうことはないでしょう。

演奏活動として合奏指導や指揮をすることも、よいリスク分散だと思います。

性質の違う2つ以上の分野での収入や活動領域を持っておくということが、もしもの時の備えになると思います。

 

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