5/3から3日間開催されたラフォルジュルネも、今日で幕を閉じました。
私は今年初めて行きましたが、様々な公演を聴くことができて熱狂に包まれた音楽祭を堪能することができました。
今日の投稿は5/3のメインコンサート、「祝祭の夜」について。
大好きなアルゲリッチとクレーメルの演奏が聴けて幸せでした!
■有料公演その3、祝祭の夜
今回の目玉公演のひとつ、超有名ピアニストのアルゲリッチが出演するコンサート。
ストラヴィンスキー 『春の祭典』(2台ピアノ版)
サン=サーンス 『動物の謝肉祭』(室内楽版)
演奏:マルタ・アルゲリッチ/酒井茜(Piano)、ギドン・クレーメル/堀米ゆず子(Violion)、川本嘉子(Viola)、ギードゥレ・ディルバナウスカイテ(Cello)、吉田秀(Contrabass)、ジュリエット・ユレル(Flute)、ラファエル・セヴェール(Clarinet)、安江佐和子(Percssion)
・春の祭典
ストラヴィンスキー3大バレエのひとつ。1913年に完成初演されたものの、その先進性や演奏難度によってけが人が出るなど観客も巻き込んでの大騒動になったと言われる問題作。現在では20世紀ヨーロッパ音楽の傑作と呼ばれるようになりました。
元はバレエ音楽ですが、初演に先立って出版されたのが2台ピアノ版。生では初めて聴きましたが、2人の超絶技巧によってピアノがまるで打楽器のように演奏される様はとても聴き(見)応えがありました。作曲された当時はその難易度から完全な演奏がされることも少なかったと言われますから、現在のトップクラスの演奏家たちは素晴らしいですね。
マルタ・アルゲリッチはクラシックファンならその名前をだれもが耳にしたことがあるというくらいの、超有名ピアニスト。日本でも人気が高く、その名を冠した別府アルゲリッチ音楽祭でも知られています。彼女の演奏は「変幻自在」と評されることが多く、私がCDなどを聴いても非常に表現の幅が広くて自由な印象を持っていました。今回もそのイメージどおりの演奏で、72歳という年齢を感じない素晴らしい演奏でした。
・動物の謝肉祭
1886年、チェリストが主催するプライベートな夜会用に作曲された曲で、ゆえに編成がかなり奇抜です。作曲された経緯から、作曲者の生前には全曲版では出版されなかったそうです。各曲にはさまざまな動物をモチーフとして登場させていて聴きやすく面白い構成になっているため、子供向けの演奏会などでも使われます。
祝祭の夜にふさわしい、スーパーソリストたちの共演でした。中でもギドン・クレーメルは私が最も好きなヴァイオリニストで、まさか生演奏を聴けるとは思っていませんでした。その音を感じることができただけでもとてもよい刺激になりました。
演奏後は5000人収容のホールが大喝采に包まれ、スタンディングオベーションもたくさんみられるほどに盛り上がりました。今回のラフォルジュルネで一番盛り上がったのでは?と思っています。私もとても興奮して、この演奏はしばらく忘れられそうにありません。
■オリジナルグッズなどもたくさんありました
ラフォルジュルネはオリジナルグッズなどもたくさん作っていて、音楽祭のテーマイラストを手がけているイジー・ボトルバさんのイラストを使ったものがよく目につきました。
かわいいので私もついポストカードを買ってしまいましたが、グッズを買うのもイベントを楽しむことの一部ですから、かなり収益になっているように見受けられました。(動物の謝肉祭を見つけて即買いしました。笑)
来年はさらにもっと良い音楽祭になって、盛り上がってくれることを期待します!
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