今年で10年目となるラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」に行ってきました!
というか、この後まだ有料公演を2つ聴きにいくので、有楽町に滞在しながらこれを書いています!笑
日本最大規模の音楽祭と言われるだけあって、東京国際フォーラムまるごとラフォルジュルネ一色!
食事やお酒の出店や、CD・グッズ・書籍販売なども音楽づくし、その傍らで無料公演もやっているのでチケットを持っていなくても十分に音楽祭を楽しめそうですよ。
私も昼からビール片手に楽しんでいます♪
■予想以上の盛り上がり方で嬉しい
海外からのゲストを中心に構成された主要な有料公演はもうほとんど売り切れ状態で、その盛り上がり方が伺えます。
無料公演は国内の若手演奏家やアマチュア団体などが、1時間おき程度の間隔で入れ替わりで演奏を行っていて、どの公演も椅子は満席、立ち見も大勢出る状態で、たくさんのひとが音楽に耳を傾けています。
こんなにたくさんの人が、音楽にふれあいに来ているんだ、と思うとなんだか嬉しくなって、一人でビールを飲みながらニヤニヤしていたので端から見ると完全に不審人物でした・・・。
運営に携わっているスタッフもかなりな人数がいて、イベント運営の面からも興味深く観察するところがたくさんあって勉強になりました。
■有料公演その1、チャイコのピアノトリオ
私の初めてのラフォルジュルネは、今朝11時からの有料公演からスタート。
チャイコフスキー『ピアノ三重奏曲 偉大な芸術家の思い出に』
演奏:トリオ・ヴァンダラー
ピアノ、ヴァイオリン、チェロで演奏される三重奏曲。1882年に、旧友の追悼のために作曲された曲で、つけられた献辞にちなんで「偉大な芸術家の思い出に」との副題でも呼ばれています。演奏難易度も高く、50分間の演奏時間の中で芸術家の一生を表すかのような喜びや悲しみが交錯するとても情感豊かな曲です。
本日の演奏者、トリオ・ワンダラーは1987年にパリ音楽院で結成されたベテラントリオ。今回のチャイコフスキーも録音していて、得意なレパートリーのようです。
演奏会場は先月開館したばかりの、よみうり大手町ホール。まだ新しい建物の香りが残る中、壁面や座席の仕上げがとても美しく素晴らしいホールでした。約500席ほどのホールで響きはやや固めですが残響が少なく、室内楽などには適しているように思いました。会場も大手町駅から直結で、クロークなどの設備もしっかりしていました。
この曲は昨年ヴァイオリニストの知人に教えてもらって、一度聴いてすぐに気に入ってしまいました。まさかこんなにも早く演奏を聴く機会が来るとは思っていなかったので、今回のラフォルジュルネでも一番最初にチケットを買って、とても楽しみにしていました。
会場は満員のお客様。演奏が始まってしまうと、あっという間にその世界に引き込まれてしまいました。感情を揺さぶるチャイコフスキーの音楽を見事に表現していて、演奏者の集中力も高く、とても安定した演奏でこちらも集中して聴くことができました。ヴァイオリン、チェロの方は渋い音で、曲ととても合っているように感じました。朝から感情を揺さぶられて涙腺を刺激されてしまいました!
■音楽祭以外も盛り上がって欲しい!
ラフォルジュルネの盛り上がりは、間違いなく日本最大規模の3日間だと思います。
その一方で、国内オーケストラの公演では空席がみられることもあるように、普段から会場に足を運ぶ音楽ファンはまだまだ少ないのかなと感じます。
音楽祭は良質な音楽に触れることのできる場所を提供するという優れたイベントですが、毎日これをするわけにもいかないので、どうすればこのようなよい効果を生み出すことができるのかを考えていきたいです。
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