最近会社の同僚と禁煙の話をしたのですが、
喫煙者の方に「タバコやめました」と言うと、「えー?!どうやってやめたんですか?」とほぼ確実に聞かれます。
私が禁煙したときのエピソードをご紹介します。
どうしてタバコをスッパリと辞めることができたのか、参考にしていただければと思います。
4年前、突然タバコを辞めました。
私がタバコを吸い始めたのは20歳の頃でした。
友達と飲みに行ったときに勧められたので、吸ってみたんです。
いきなり肺に煙を入れてもむせなかったので、「なんだこんなもんか」という感じで吸い始めた記憶があります。
普段は1日約1箱、飲み会に行くと2箱ほど吸い、一人暮らしの頃は部屋の中でも当たり前のように吸っていました。
やめたのが30歳だったので、丁度10年吸っていたことになります。
それまでやめようと思ったことも、「禁煙」したことも1度もありませんでした。
でも、「やめよう」と思った日から現在まで約4年間、タバコを吸っていません。
タバコとの付き合い方
学生の頃は、校内の喫煙所で友人や先輩後輩と仲良くなることも多く、内向的な私の性格上それはそれでいい方向に働いたのかなと思っています。
愛用のジッポーや、シガーケース、携帯灰皿を持ち歩き、愛煙家を気取っていました。
就職してからも、一般の会社でも喫煙所コミュニケーションというのがどこにでも存在していて、ある意味好意的に受け止めていました。
しかし、2005年あたりから都内は条例などで規制され始め、だんだんと喫煙できる場所が減り始めました。
駅のホームの端っこまで行ったり、喫煙所を探したり、喫煙可能な喫茶店を巡る日々でした。
当時は自身の行動範囲で、灰皿がある場所を完全に把握していました。
タバコを辞めるまでは、ごく普通の喫煙者だったのです。
タバコを吸う事のデメリットに関しては、自分の責任だということで、特にやめようとも思ったことはありませんでした。
ある日突然、自分にとってのタバコという存在を悟った
2010年、仕事を辞めて実家に帰り、部屋ではさすがに吸えなかったので、外や車の中で吸う毎日でした。
転機は自己啓発本を読み始めたことでした。
自己啓発本の中で、特に禁煙を勧めていたわけではありませんでしたが、自分の中の意識が少しずつ前向きに変わっていた時期でした。
ある時、こんな風に思いました。
「タバコを吸うことは、自分にネガティブなことしかないんじゃないか?」
- ・毎月数千円〜1万円ほどの金額をつぎ込んでいる
- ・体になんとなく悪いことをわかっている
- ・口臭や服に付いた匂いが気になる
- ・喫煙所を探すのに右往左往しなければならない
- ・公共交通機関などに乗ると吸いたいのを我慢しなければならない
- ・ストレス解消と言いながら、ストレスから逃げるために吸っている
- ・喫煙者というだけで世の中から虐げられているような気分になる
このリストを作ってみた時に、当時前向きに変化しつつあった自分には、「タバコはもう必要のないもの」だと思いました。
世の中どうなってもタバコはマイナスイメージが先行するのは間違いないので、もうここらで卒業しようと。
その日のうちに、残っていたタバコやジッポーなどの愛煙グッズを全て捨てました。
それっきり、二度と吸うことはなくなりました。
辛かった依存症との戦い
タバコは麻薬などと同じく依存性があります。
禁煙しても体はタバコを求めてしまうので、これをなんとかする必要がありました。
私の場合は、禁煙外来やニコレットなどの禁煙グッズは一切使いませんでした。
詳しくは次回にしますが、吸いたい気持ちがなくなるまでの約3ヶ月間は、かなり工夫をしたりストイックに耐えなければいけませんでした。
その後も口さみしい感じと、食後などの手持ち無沙汰に感じてしまう習慣は、気にならなくなるまで半年ほどかかりました。
タバコを辞めることに対して、相当ポジティブなイメージや目標をもった上で、仕組みや習慣を変えていかなければ、達成するのは難しいと思います。
4年経った現在では
辞めて1年ほどは、「吸いたくなってしまうかもしれないから」喫煙所を避けていましたが、今では「匂いが嫌だから」喫煙所を避けています。
付き合いなどで喫茶店の喫煙席に行くことはあるのですが、(匂いがつくので嫌ですけど)特に吸いたいと思ったりすることはありません。
体調面ではタバコを吸っていた頃から比べて、特に良くなったという感じはなくて、体にマイナス影響をあたえるものがなくなったので、プラスマイナスゼロになっただけだと思います。
タバコを吸っていていいと思っていたメリットは今は必要ないですし、タバコを吸うことのデメリットを感じることがなくなったのが大きいです。
何よりも一番大きな収穫は「タバコをやめた」という実績ができて、自信がついたことでした。
あなたも、友だちに自慢気に「タバコやめたんだよ」と語ってみませんか?

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