フリーソフトを利用するリスク

画像の加工がしたい、ワープロソフトがほしい、ゲームがしたい、パソコンを利用していると、便利なソフトがほしいと思うことも多いのではないでしょうか。

昔はパッケージソフトと呼ばれるCDなどに加工されたものをお店で買うのが当たり前でしたが、最近はインターネットを通じて、様々なソフトが無料で公開されています。

通称フリーソフトと呼ばれていて、googleなどでちょっと検索をすれば、数えきれないほどのソフトが出てきます。

しかしこのフリーソフト、ものによっては思わぬ落とし穴があるので、利用には十分な注意と理解が必要です。

インターネットを、無料とうたわれるものを利用することのリスクを知っておくことが大切です。

安いものには理由があるのと同じです。

 

■フリーソフト=無料ではない場合もあります

「フリー」ソフトと言っても、無料で公開をするには何かしらの理由があります。

製作者が純粋に自分のために開発したものを公開しているケースもありますが、収入などにつなげているケースもあります。

無料なのに収入?と思うかもしれませんが、ユーザーから直接収入を得ていなくても、広告収入などから二次的な報酬を得ているケースもあるのです。

無料のソフトをインストールすると、まったく関係のない別のソフトがインストールされたことはないでしょうか。

これらのソフトは、パソコンの設定を自動的に書き換えてしまい、広告を出したり、ユーザーの情報をサーバーに送信したり、パソコンの調子が悪いかもしれないとユーザーを不安にさせて対策用のソフトを購入させたりと、悪質なものも存在します。

 

■ウィルスではない悪質なソフト

「コンピューター・ウィルス」と呼ばれるものはご存知かもしれませんが、この手のソフトは厳密にはウィルスではありません。(世間的には似たようなもんですが)

コンピューター・ウィルスは自己増殖して自動的に感染しますが、この迷惑ソフトをパソコンに取り入れているのは、あなた自身です。

ソフトをインストール際に、「こんなオプションソフトを一緒にインストールします」という項目を見逃してしまっているケースが多いです。

パソコンに慣れていない方に多いのは、ソフトをインストールするときに「OK」「Yes」しか押さずに進めてしまい、侵入を許してしまうことです。

 

ウィルス対策ソフトを導入していても感染してしまい、「あなたのパソコンはウィルスに感染しています!このソフトを購入して削除しましょう!」みたいな広告がしつこく出てきたりします。

さらに、この手のソフトは通常の方法では削除できないことも多く、「この広告を出すソフトを削除するソフト」を買ってください、みたいな便乗商法まであるので、とにかく見極めが大変です。

これによって支払われた収入が、巡り巡って、ソフトウェア製作者に分配されていると推測されます。

平たく言うと詐欺なのですが、取り締まりがなかなか難しいようです。

 

■対処するにはどうしたらよいのか?

では具体的にはどうすればよいのでしょうか。

削除方法などもソフトの数だけあるので、その都度インターネット上の情報を集めたりするなどしなければならず、何時間も費やしてしまいます。

動作に支障が出たりするようなら、パソコンを初期化してしまうのが一番です。

 

基本的には、中に入れないことが前提になります。

以下の項目を守ることで、事前対策につながると思います。

・インターネットやパソコンの知識を身につける

 ・インターネットの世界は便利だが、リスクを伴うということを知っておく

・やむをえずフリーソフトを利用するときは、そのソフトが信頼できるものかインターネットで念入りに情報を集める

※そのソフトは信頼できるものでも、広告ソフトが入るケースもあります。

・ソフトをインストールするときは、説明を読み飛ばさない

 

■インターネットの基本は自己防衛です

大手企業などで、無許可ソフトのインストールを制限しているのは、このようなソフトが入ってしまうリスクを回避するためです。

しかし家庭内では、利用者側のリテラシーを上げて、自分で守るしかないのです。

それができないなら、大手企業のソフトをお金を払って利用するのが一番です。

 

利用方法によっては便利なものもたくさんありますし、インターネットを恐れてしまっては、とても多くの機械損失につながってしまいます。

みなさんにはぜひ、パソコンの使い方とインターネットの歩き方を学んでいただきたいと思います。

 

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