昨日紹介したナクソス・ミュージック・ライブラリーですが、2006年あたりから図書館などでもCD貸出の代替サービスとして利用されているようです。
一部の地方自治体の図書館や大学の図書館などで採用されていて、たとえば千代田区立図書館や母校の国立音楽大学附属図書館でも利用されているということでした。
最近のニュースでは、大阪市の24館で一斉に利用可能になるなど、徐々に広まっているようです。
図書館を管理する側も、契約をするだけでサービスを提供することができますし、今まで貸出用のCDの管理、購入していたコストが大幅に削減できるというメリットがあります。
利用者側の視点では図書館で利用できる=利用料がかからないということが最大のメリットになります。
気軽に利用してもらえるきっかけになるのではと思いましたので、個人契約との違いなどについて調べてみました。
通常の個人契約と何が違うの?
利用者側の形態は場所によって多少違いがあって、だいたい下の2通りのようです。
・図書館へ行って2週間限定で利用できる視聴IDの払い出しを受ける
・図書館で登録した際のIDパスワードでログインができ、いつでも利用できる(千代田区立図書館などはこちら)
特に2番めの利用形態では、通常のお金を払って契約するのと何が違うのかよくわかりませんよね?
ライブラリには差がないので、聴ける曲やクオリティは同じものですが、以下の様な制約がありそうです。
・「プレイリスト」(お気に入り)の登録ができない
個人ページにあたるものがないので、プレイリストを保存することができません。
膨大な数の曲があるうえに、曲を聴くときは必ず検索をする必要があるため、長期利用する場合は不便かもしれません。
・iPhoneのアプリからの利用や連携ができない
スマートフォン用のアプリでは利用ができないので、PCのブラウザからの利用が前提となります。
通常契約では、プレイリストなどがPCとスマホ間で連携ができるため、聴きたいときに聴きたい曲をすぐに探せます。
音楽大学向けにはアプリなどのサービスも開放されてきはじめたようですが、卒業生がNMLを利用できるかはちょっと調べてみましたがわかりませんでした。
・図書館ごとが契約している「同時接続数」の制限を受ける
「同時接続数」は図書館ごとがナクソス側と契約している約束で、同時接続数を超える利用者が同時にサービスに接続しようとした時に、曲が鳴らない(サービスに拒否される)ということが起こると思われます。
利用人数が多いと使えないことがでてくるので、使いたいときに使えないことがあるかもしれません。
図書館が近くにあるなら試してみてもいいかも
ナクソス・ミュージック・ライブラリーでは個人契約でも初月無料のキャンペーンをやっているのですが、それでもお試しで利用してみたいという方は、お近くの図書館などを探してみてもいいかもしれません。
東京近郊の方なら千代田区立図書館に行けば区民でなくとも利用登録ができます。
が、やはり本格的に利用するなら、月額1,890円の通常契約の方がストレスなく使えると思います。
クラシックが気軽に聴ける環境を手軽に提供できる、すごくいいサービスなので、ぜひ体験してみてください!
検索と冒頭の視聴だけなら、登録せずに利用できますよ!
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