先日、撓骨神経麻痺という症状になり、5日間の入院をし、握力が正常に戻るまでに10日ほどかかりました。
詳しくは医学書やぐーぐる先生に聞いていただきたい。
現在も左手に若干痺れが残っていますが、気になるほどでもなく、ひと月ほどで治るようです。
ちょっとしたことで誰にも起こりそうなトラブルです。
特に手指が命の演奏家の方は気をつけていただきたい。
手は大切に。
3/23(土)、朝目覚めると、左手がしびれていて、うまく動きませんでした。
たまに腕を体に敷いて寝ていてしびれることがあるので、今回もすぐに治るだろうと思っていました。
ところが、朝ごはんを食べても、ストレッチをしてみても、ラジオ体操第1をひと通りやってみても、治りません。
指はなんとか動きますが、左手首のから親指にかけて、力がうまく入らない。
握力と手を持ち上げる手首の力がなく、コップなど少し重みがあるものを、左手で掴んで持ち上げることが困難な状態です。
お昼を過ぎても症状は変わらず、「これはまずいな」と思い始めます。
というのも、その日僕は地元の施設で吹奏楽の演奏に参加することになっていたからです。
しかもクラリネットの1番、演奏全体の要になるポジションです。
2番を吹いていた姉を代わりに立てることもできたのですが、今度は2番がいなくなるか、僕が2番を初見で吹くことになります。
慌てて楽器を出し、指を動かしてみると、、、、なんとかやれそうです。
そうこうしていると本番時間ギリギリに会場に到着。
姉を始め周辺の人に左手が思うように動かないとの症状を伝え、出来る限りの演奏をしたいとの意思を伝えました。
迎えた本番、途中楽譜をめくろうと、左手だけで楽器を持った時に落としそうになりヒヤッとしましたが、なんとか大きなミスもなく演奏は終了。
周囲の方々にもお気遣いいただいて、片付けも早々に病院に向かいました。
同級生が撮っていたビデオ、演奏の合間に左手を気にする様子が映っていました。
駆け込んだ病院は、昨年小脳梗塞で入院していた松原病院。
手に痺れ=脳に異常?と考えたからです。
病院側もそれを想定してか、すぐにMRI検査を手配してくれました。
レントゲンとMRIの結果、脳と首周りに異常はなく、しかし大事を取って入院することにしました。
翌日も症状は進行することもなく、3日目になると少し力も戻ったような感覚がありました。
この時初めて握力を測りましたが、右が50kg(成人男性の平均値程度)あるのに対して、左が10kgくらいしかありませんでした。
握力計を握っても、力の入れ方がわからず、どうやってもそれ以上行かないような不思議な感覚でした。
入院4日目、整形外科の先生が来る日で、診察を受けました。
ここでようやく「撓骨神経麻痺」という名前の症状だということがわかりました。
その後、病室で持ち込んだiPad miniで症例を検索。
自分とよく似た症状が沢山見つかり、同時に原因は「腕を敷いて寝ていた」ことかもしれないということもわかりました。
泥酔していたり、彼女を腕枕して動けない状態だったりで、長時間神経を圧迫していたことが主な原因だそうです。
ふむ・・・どちらも心当たりないんですが・・・(;・∀・)
寝返りをあまり打たない人もこれに該当するようで、自分の場合はこれかな、と。
その後は回復も順調で、友人が見舞いに来てくれたり、点滴が外れてシャワーも浴びられ、5日間で退院しました。
また左手は不自由でしたが、翌日からは仕事にも復帰することができました。
今日で二週間経過したことになりますが、握力も通常に戻り、全く握れなかったハンドグリップも右手と同じように握れるようになりました。
私はそれほど症状がきつくなかったかもしれませんが、よく考えて見れば、誰にでも起こりそうなトラブルです。
たまたま演奏する当日に症状が出て焦りましたが、音楽家の人などはその確率もリスクも高いわけで。
皆さんもお気をつけくださいね。
演奏家にとって腕枕するのはリスク高いんだぞ!(゜Д゜)
コメント
ご両親のご結婚記念日&ご退職のお祝い、金川さんの快気のお祝いおめでとうございます(o^^o)
演奏もされる手、大事に至らなくてほんとうによかったですね!(^^)
金川さんの演奏いつか聴いてみたいです~(^-^)♪
寝方には注意ですね(^^)/