コロナ禍でリモートワークが増え、料理をするようになった男性も多いと聞きます。
僕もリモートワークを機に自炊の頻度が増え、フリーランスになってからは、ほぼ毎食自炊をする生活になりました。
やはり毎日作るようになると上達しますし、食材の管理もしやすいなと感じています。
健康的な食生活をするには自炊が大切だと思っている人は多いと思いますが、一方で「めんどくさい」「自分には向いてない」などの理由で自炊をしていないという人も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、健康的でありたいなら自炊/料理は避けて通ることはできません。
その料理を、趣味のように楽しみながらできるようになるといいと思いませんか?

健康でありながら長生きするために
最近は「人生100年時代」と言われるようになっています。
そのような長い老後において「健康であること」は、とても重要だと思っています。
病気を抱えたまま長生きするよりも、健康で元気な状態で長生きしたほうが楽しいに決まってます。
人は「自分が健康であること」を前提に計画を立ててしまうものです。
健康なら行動範囲も広いままで、できることもたくさんある状態ですが、その逆だったなら・・・
年齢が上がってくると、病気や生活習慣病などの健康リスクが高まります。
そのため食事の重要性は年を重ねるごとに増していくことになるのです。
そんな大切な食事の管理は人任せにせず、自分でコントロールできるようになっておきたいものです。
食事に関するリスクマネジメントは自炊が一番
現代日本における健康リスクのうち、最も身近なものは「肥満」ではないでしょうか。
現代の食事は糖質や脂質が過多であり、さらにそれを食べすぎてしまうことで肥満へと繋がります。
そして肥満は高脂血症や糖尿病など、生活習慣病のもとになり、健康寿命を縮めてしまう大きな要因となります。
肥満解消に運動を始める人は大勢いるのですが、まず改善すべきは食生活の方です。
体重が重いまま運動をすると、体を痛めたりするリスクが高いので、まず食事の改善で減量したあとで運動を始めた方が効果的だと言われています。
タンパク質などの必要な栄養を確保しつつ、糖質や脂質をコントロールして減量するなら、自炊は避けて通れない道です。
巷の飲食店を思い浮かべてみるとわかると思いますが、ハンバーガー、牛丼やラーメン屋、パスタやピザなど、ほとんどが糖質と脂質を食べさせるためのお店です。(+アルコールとカフェイン)
糖質や脂質をガンガン盛ったほうが楽にお客さんを集められるので、これはもう外食産業の構造的に仕方ないのです。
たまに食べるくらいならいいのですが、毎日では太るなという方が無理というものです。

外食だと、必要以上に食べ過ぎてしまうのも問題です。
「一食分」というのが他人に決められてしまううえ、ついつい完食してしまうのが人間ですから、コントロールもしづらいのです。
その点、自炊なら量の調整が効くので、かんたんに食べ過ぎを減らすことができるというわけです。
また、食品添加物も健康リスクが高いものです。
お弁当やサラダなど、調理済みで売られている食品には保存料などの添加物が使われていることが多く、避けることができません。
加工食品や人工甘味料など、添加物のリスクは未知数なところも多いと言われていますが、できるなら避けた方が無難です。
外食やお弁当、お惣菜などの場合は、使われている食材や添加物をすべて把握することは難しいため、リスクを避けるには自分で作るのが一番ということになります。
自炊をする場合でも、加工肉や市販の合わせ調味料などには添加物が含まれるため、注意が必要です。
料理に慣れてくれば、加工肉を避けたり、基本調味料だけで味付けするなど、リスク回避のレベルを上げていくこともできるようになります。
料理には男性が好きな「こだわれるポイント」がたくさんある
ここまでは健康リスクに関する実用的なことを書いてきましたが、料理は趣味として「楽しみ」にもすることができます。
食べて美味しいだけではなく、料理には男性が好きな「こだわれるポイント」がたくさんあるので、ハマる要素が見つかると思いますよ。
たとえば道具です。
包丁や鍋、フライパンなどの調理器具はそれぞれにたくさんの種類があり、機能やデザインなどほんとうに多種多様です。
機能性とデザインを兼ね備えた調理器具はとても美しいですし、時短家電の便利さは素晴らしいです。
こういう機材が好きな人も、男性には多いのではないでしょうか。
フランスの有名なホーロー鍋「ストウブ」、ドイツのツヴィリングヘンケルス社のペティナイフやパン、野田琺瑯のやかん。
僕もお気に入りの道具に囲まれながら、いつも料理を楽しんでいます。
愛着のある道具ならメンテナンスも苦ではないですし、それで作る料理はまた格別です。

単に料理を作れるようになるだけではなく、技術の習得も面白い要素です。
フライパンを振る、包丁でみじん切りや千切りをする、魚を捌く。
こういうのがかっこよくできるようになりたい、と思う男性は多いのではないでしょうか。
包丁も食材の切り方ひとつで火の通り方や食感が違ってくるので、とても奥深くて面白いです。
最近はYoutubeなどで動画コンテンツが増えたおかげで、料理教室などに行かずともこれらの技術を視覚的に学ぶことができるようになっています。
だいたい、技術の習得とともに、新しい道具も欲しくなってしまうのが難点ですが。(笑)

食材の探求も奥が深くて面白いです。
野菜は季節や産地によって味や形がみんな違いますし、ハーブやスパイス、塩などの調味料も種類が多く奥が深いです。
うちには塩が5種類もありますが、それぞれ特徴もあって使い所が違うので、面白いです。
また、食材や調味料の組み合わせで、様々な国の料理を再現できるのも興味深いです。
にんにくとオリーブオイルをベースにすればイタリアンに、ココナッツオイルとカレーパウダーを使えばエスニックに、醤油や味噌で和風に、といった具合に。
パターンがわかってくるとアレンジが効くようになり、アイデアの幅が広がってさらに面白くなってきます。

食材の組み合わせ、調理方法、味付けなど、料理ってたくさんの要素が合わさって出来ていますが、決してそれらは曖昧ではなく、科学的に根拠のあるものばかりです。
これらの探求はとても奥深く、楽しいことなのです。
楽しみながら作り、美味しく食べ、そして健康になるなら、こんなにいいことはありませんよね。
まとめ
自炊の健康に対する影響、そして自炊を楽しむ要素について説明してきました。
パスタを作ってみるとか、包丁を買ってみるとか、興味のあるところからはじめてみてもらえたらと思います。

食事は、睡眠・運動と並んで健康を支える要素のひとつですが、単純に「美味しいものを食べる」という楽しさも含んでいます。
食事はもともと、生活の質を上げる要素を持っているのです。
趣味として楽しみながら料理をして、「美味しいものを食べる」から「美味しいものが作れる」になると、また世界がかわってくると思います。
さらにその先に、「人に食べさせて楽しませる喜び」というものまであるのですから。
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