脱サラするまでに知っておきたいお金の話

先月末で勤めていた会社を退職しました。

先日税務署に開業届も提出し、正式に個人事業主になり、ついに脱サラをしました。

独立したばかりでまだまだ不安定で忙しい毎日ですが、楽しく過ごしています。

現在サラリーマンだけど将来独立したい、と考えている方も多いのではないでしょうか。

独立する時に特に不安に感じるのは「お金」のことですよね。

僕もとても不安だったので、書籍を買って勉強しました。

「稼げるかどうか」を気にする人は多いと思いますが、実は「出ていくお金」にも大きな変化があるんです。

今回学んだことがとても役に立ったので、ブログでシェアしたいと思います。

「天引き」システムで意識せずに支払っていた税金や保険

会社員の人は、税金や保険に関することはすべて会社がやってくれていましたよね。

天引きや年末調整とかいう便利な丸投げシステムがあったおかげで、難しいことを考える必要がなかったんです。

給与から天引きされていたので、そもそも自分の収入から支払っているという意識がないという人も多いのではと思います。

でも個人事業主になると、それらをすべて自分で手続きし、支払わなければなりません。

家賃や水道光熱費、食費などの生活費は、家計簿などをつけて把握している人も多いと思いますが、税金や保険についても意識しておく必要があります。

税金は額がとても大きいので、不意に想像以上の出費が発生して生活が破綻してしまうことだってあります。

事前に計算をしておけば、収入の計画に盛り込むことができますよね。

この記事では、特に気をつけたい「住民税」と「保険」の2点に絞ってお伝えしたいと思います。

(1)住民税:前の年の収入が基準になるので注意!

1つ目は住民税(都市民税)です。

住民税は、昨年(1月〜12月)の収入によって、今年払う分の税額が決められます。

執筆時の現在は2021年ですが、この年に支払う住民税は

2020年1〜12月(=会社員時代)の所得によって、2021年の5月に税額が確定し、

2021年6月〜2022年5月にかけて支払うことになります。

つまり、昨年の税金を今年払っているんです。

会社員時代にたくさん稼いでいた人は、その分の税金を独立した後に支払うことになるわけです。

しかも、会社員時代は毎月/12回に分けて支払っていたものが、個人で支払う場合は4分割制になるので、当然1回当たりの支払額も大きくなります。

急に支払い票が届いてびっくりすることがないようにしておきたいところです。

貯金がない、すぐに稼げる目処がない人は、気をつけておきましょう。

ちなみに住民税の税率は、原則一律で課税所得の10%です。

昨年の源泉徴収票があれば、課税所得を計算することができます。

(2)国民健康保険:国保めっちゃ高い!

2つ目は健康保険についてです。

※○○生命などの任意保険のことではなく、「保険証」や「病院で3割負担」とかの方です。

個人事業主になったら国民健康保険(国保)になるんだよね、ということを知っている人は多いと思いますが、「国保の保険料ってめっちゃ高い」ってことを知っている人は少ないのでは。

会社員時代に入っているのは「健康保険」という国保とは別の保険です。

しかもこの健康保険、会社が保険料の半額を負担してくれています。

基本的に健康保険の方が安いことに加えて、さらに半額負担してくれているんです。

それがなくなる=単純に考えて、保険料は倍以上になるということです。

僕の場合、超ざっくりでこんな試算になりました。

  • 健康保険 4万円(会社員時代の負担額は2万円)
  • 国保に移行した場合 6万円(もちろん全額自己負担)

負担額3倍とかないわ。。

健康保険は2年以内であれば任意継続が可能なので、問い合わせてみるとよいでしょう。

僕も現在、任意継続の手続きを進めているところです。

参考:所得税と年金は?

所得税はどうなるの?と思う方も多いと思いますが、こちらは稼ぎ始めてから気にするでOKです。

所得税は今年の分が引かれているので、会社員時代の収入が独立後に影響することはないからです。

もちろん独立後は収入に応じて所得税がかかるので、それはそれで計算しておく必要があります。

所得税は後払いなので、収入が入ったら所得税分を抜いておくのがよさそうです。

年金は一律16,610円(令和3年度)で、毎年見直しが行われています。

負担額が他に比べて小さいのと、2年間は後納にも対応できるので、最悪は来年払うというのもありかも。

まとめ

この記事では、今会社員の人が脱サラするまでに知っておきたい、お金の話について書いてきました。

特に「不意打ちを食らって破綻しそう!」なのは住民税と保険だと思います。

とりあえずはこの2つを押さえておけば、収入計画を立てることはできるかなと思います。

今回僕が参考にした書籍を紹介しておきますので、ぜひ読んでみてください。

漫画と簡潔な文章で、とってもわかりやすい書籍です。

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