日本の音楽業界を変えたい

ブログではちゃんと報告していませんでしたが、この度東京へ戻ることに決めました。

香川に戻って7ヶ月、じっくりと考え抜いた結果です。

少し長いですが、読んでいただけると嬉しいです。

 

2007年8月、ニートから脱却して、2度目の上京をしました。

一度目指したネットワークの仕事をあきらめたくなかったからです。

念願叶って希望する仕事に就けましたが、なかなかうまくいきませんでした。

そんな中で、バリバリの技術に没頭するよりも、人とのコミュニケーションに自分の強みを感じるようになりました。

「誰とでも分け隔てなく話せる」、これが自分にとって一番の長所だと知りました。

それを伸ばしていこうとしていた矢先に、派遣先に契約満了を告げられました。

リーマン・ショックの影響で、事業縮退による派遣切りでした。

就職活動はしたものの、次に何をしていいのか自分の中で明確にならず、東京にこだわる理由もなくなってしまいました。

ネットワークの仕事にこだわらないのなら、東京じゃなくてもいいんじゃないか?

2009年の秋、再び香川へ戻った理由でした。

 

地元に帰り、就職活動と雇用保険のためにハローワークへ通い始めました。

そこで職業訓練を紹介されました。

営業志望にしていたので、事務系のOfficeコースはどうだろうと勧められました。

以前からOfficeをちゃんと勉強しておきたかったこともあって、職業訓練に志願してみました。

正直職業訓練と聞くとネガティブなイメージをもっていたのですが、クラスメイトや先生に恵まれ、訓練中は収入も得ることができました。

時間的にも余裕があり、自分自身と対話する時間も増え、クラスメイトとの会話の中でも色々な意見や考え方をもらうことができました。

訓練中に習ったことはもちろん、将来のキャリアについてもたくさんの時間をかけて考えることができた、人生の中でもとても重要な意味を持つ4ヶ月でした。

 

そんな中たどり着いた答えが原点回帰、「音楽」でした。

演奏家になる才能は元々ないのでとっくにあきらめていますが、今の自分にしかできないことで、何か音楽業界に貢献できることはないかを探そうと考えています。

私は、音大を卒業して1年足らずで、生活の為にサラリーマンになることを選びました。

音楽でお金を稼ぐことは難しいことは、みなさんよくご存知の通りです。

「お金を払うことは、感謝の気持ちである」と言われる事があります。

では、専門教育を受け、大学を卒業しただけの仕事がない音楽家は価値がないのか?とも取れてしまうわけです。

音楽には、もっと価値があっていいのではないのか。

音大卒の人でも、もう少し社会的に認められてもいいと思うのです。

アルバイトをしながらの苦しい生活の中で、音楽に賭けている友人や同級生もいる。

そんな人たちが、音楽を追求しながら安定した収入を得る方法は本当にないのか?

理想論ではなく、現実的な視点をもって、何かを変えることができないかを考えて行きたいのです。

 

しばらく音楽業界からは離れていたので、まずは現状を知らなければなりません。

しかもサラリーマンやっていたと言えどたかが数年、まだまだ何も出来ないヒヨッコです。

だから、当面はサラリーマンとしてビジネス感覚を養いつつ、自分の時間で音楽業界について調査研究してみようと思っています。

このWebサイトも、その活動をするべくリニューアルしたので、最大限に活用していきたいと思っています。

 

大それた事を書いていると思います。

批判的に思う方も多いでしょう。

何かアイデアがあるわけでも、変えられる確信があるわけでもありません。

それでも、誰かが始めなければ何も変わりません。

もしすでに誰かが変えようとしているなら、志を同じくする人がいれば、その人と共に目指せばいいと思うのです。

それさえも、やってみなければ何もわからないことです。

 

この文章について、読んで下さった方は是非ご意見ご感想頂きたいと思います。

書ききれていないこともたくさんあるので、質問して頂いても結構です。

もちろん、音楽業界以外の方からもご意見頂きたく思います。

 

しかしながら当然生活費は必要なので、当面はバイトしながら一般企業へ就活することになります。

目指すべき道は見定めましたが、とりあえず直近は何を職とするべきなのか、結構悩ましいところです。

この記事を書いた人

ITコンサルタント/Webメディアクリエイター。自転車とカメラと料理が好き。
プロフィール

Yasuをフォローする
日常
スポンサーリンク
Yasuをフォローする
yasu.me

コメント

  1. sekki より:

    初めまして。とある所でこのメッセージを見つけコメントしています。

    音楽業界に生きている者として、心強いメッセージでした。
    この業界で演奏の仕事をして20年以上たち、まだまだ音楽家としても人間としても途上の身ですが、『音楽に真摯であること』『強い信念を持ち続けること』かと思い始めています。また私の近くには志を同じくして音楽に真摯に向き合う仲間がいて、一緒に音楽を高めてあっていける今の自分は本当に幸せだとおもいます。
    多くの方の支えがあって音楽家とそれを待ち望んでいる聴衆とが一体になれます。これからも志を貫き、すてきな同士と共に頑張ってください。
    もっともっと素敵な音楽業界になりますように。

    応援しています。

  2. Yasu より:

    @sekki
    初めまして、コメントありがとうございました。

    音楽を志す方々の夢や想いを受け取って、それを叶えるお手伝いをしたいと思っていますので、「心強い」と感じて下さったこと、非常に嬉しく思います。
    まだ紡ぎ始めたばかりの夢ですが、全力を尽くしていきたいと思っています。

タイトルとURLをコピーしました