Fractal Design「Define Nano S」レビュー。拡張性抜群の頼もしいMini-ITXケース!

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こんにちは!

自作PC暦17年、最初のCPUはCeleron 333MHzだったYasuです。

自宅のメインPCのケースをFractal Designの「Define Nano S」に換えたので、レビューをお届けしましょう。

 

参考までに、今の僕のPCのスペック(中身)をお伝えしておくとこんな感じです。

  • CPU:Intel Core i7 4790
  • メモリ:DDR3 8GB x2
  • マザーボード:ASUS H87I-PLUS (H87,Mini-ITX)
  • SSD:SanDisk SSD UltraII 480GB
  • HDD:Western Digital 2.0TB ×2 + 3.0TB
  • GPU:ASUS GTX750TI-PH-2GD5 (GeForce GTX 750Ti)

割りと無難なパーツ構成だと思います。

普段はネットと執筆作業、写真編集がメインです。

重い作業は動画エンコードとたまにゲームをするくらい。

GPUも省エネタイプなので、熱源はCPUが中心です。

 

今回はこれを「Define Nano S」に載せ替えていきます。

PCケースを「Define Nano S」に換えた理由

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僕はこれまでFractal Designの「Node 304」というケースを使っていました。(画像左)

Node 304は、ストレージの搭載数と冷却に関してはとてもよいケースでした。

SSDやHDD6基に対して、直接吸気を当てることができたのです。

 

ところが、動画の処理が増えてきたのでCPUをCore i3からi7へアップグレードしたところ、リテールクーラーではCPUの冷却が微妙な感じになりました。

クーラーを定番の「虎徹」に換えると、冷却効果は上がったものの、ケース内部がとっても窮屈になってしまいました。

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▲換装前「Node 304」の内部。こんな感じで、ぎっちぎちです。

「Node 304」はSSDやHDDがたくさん搭載できることがウリなのですが、ちょっとクリアランスがなさすぎでメンテしづらくなってしまいました。

筐体はもう少し大きくなってもいいので、全体的な冷却効果が高いケースが欲しいなぁと思っていました。

そんなときに見つけたのがこの「Define Nano S」というわけです。

 

デザインはNode 304と同じFractal Designなので、僕の好みに合っていました。

ATXケースでは定評のあるDefineシリーズのMini-ITX版ということで、性能的にも安心して購入できそうです。

Fractal Design「Define Nano S」の各部をチェック

それではDefine Nano Sの各部を見ていきましょう。

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▲フロント上部のスイッチ・プラグ周りです。

電源スイッチの周りは青LEDで光ります。

USBはもちろん3.0対応。フロントパネルはヘアライン調に仕上がっていて、シックな感じです。

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▲背面はスタンダードなATXケースのような感じです。

後部ファンは12cmを採用、標準でも十分に静かなものが装着されています。

電源は奥行きが160mmまでの、通常のATX電源が使えます。

Node 304もそうですが、Mini-ITXでもATX電源が使えるのは、製品の選択肢がかなり増えるので、メリットが大きいですね。

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▲背面の手回しネジのアップ。

これ、サイドパネルから外れないようになっていました。

なくしやすい部品なので助かりますね。

こういうのは初めてだったのでちょっと感動。

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▲他のDefineシリーズ同様、サイドパネルには高密度吸音材が貼り付けられています。

これがかなりいい感じで、安物ケースによくあるサイドパネルの共振はまったく心配なさそうです。

ずっしり重くていい感じ。

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▲前面ファンは14cmを1基搭載。

定評のある同社のファンは、必要十分な吸気をしてくれます。

このファン、位置が上下自由に移動できるので、パーツ構成に合わせて柔軟に対応できそうです。

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▲フロントパネルを外すとファンガードが。

これは磁石でくっついていて、簡単に取り外せます。

このケース、徹底的にメンテナンスしやすく作られているのがとても好印象です。

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▲フロントパネルにも高密度吸音材が貼り付けられていて、前面ファンの音を吸収してくれます。

もともと低騒音のファンですが、これがあると心強いですね。

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▲空状態の全景。シャドウベイのケージなどが一切ない構成なので、とても広々としています。

裏配線用の穴も開いていて、Mini-ITXケースとは思えないほどの完成度です。

Define Nano S」は水冷の大きなラジエーター対応というのがコンセプトなのです。

前面、上面には240mmの巨大なラジエーターを搭載可能になっています。(今回は空冷ですが)

「Define Nano S」にパーツを組み込んでいく

それでは、パーツをケースに組み込んでいきましょう。

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▲今回組み込んだパーツ一式(あとでHDD1個追加しました)。

CPUクーラーがやたらデカく見えますね。

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▲電源とマザーボード一式を載せた状態。

前面の吸気がダイレクトにCPUに向かって流れるようになっているのがよくわかりますね。

CPUで発生した熱は、背面ファンからケース外へ。

理想的なエアフローです。

組み込み後の負荷テストでも、60℃程度(室温26℃)あたりで収まっています。

Node 304は70℃弱だったので、やや改善されました。

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▲マザーボードの裏側は、CPUクーラーのバックパネルにもアクセスできるようになっています。

大型クーラーの交換もマザーボードを装着したままできるのは嬉しいですね。

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▲今回のケース交換で一番苦労したのがここ。

Define Nano S」はSSDやHDDをケースの側面に搭載するのですが、SATAの電源コネクタがL字型になっているので、ケースと干渉してしまいました。

無理やり差し込んでいましたが、やはり断線が不安なので、後日ストレートコネクタの延長ケーブルを買って対応しました。
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▲延長ケーブルを使って、ストレージを搭載した図。(若干配線が美しくないですが)

エアフローがなさそうな位置ですが、アイドルで室温+4℃、負荷をかけても40℃くらいまでで収まります。

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▲このケース、3.5インチHDDはあまり多く搭載できないところが弱点と言えるでしょう。

最終的にHDDは3基載せたので、底面固定のHDDとステーでつなげておんぶさせました。

オプションでHDDケージとか出るといいなぁ。

(2016/11/16追記:現在はHDD2基に減らして、吸気ファンを1個追加しています。)

完成、デスクにセットしてみる

パーツの搭載が完了したので、デスクにセットしてみましょう。

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▲精悍な佇まい。

ヘアライン仕上げのフロントパネルが印象的です。

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▲Mini-ITXとは思えないほどの存在感。

インテリアとしても申し分のない高級感です。

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▲PCを周りをシックな感じでまとめている方にオススメです。(ちなみに僕はPC床置き派なので、撮影後、机上から撤去されました・・・)

まとめ

今回のケース交換の目的は、CPUの冷却性能とメンテナンス性の向上でしたが、大満足の結果でした。

水冷にも対応可能になったので、将来的により熱量の大きいパーツを搭載できるという拡張性もあります。

ストレージの搭載数は少ないですが、SSD x2、HDD x2は標準で搭載できるので、通常利用では十分だと思います。

Define Nano S」はMini-ITXのケースとしては大型ですが、ATXのDefine R5と比べるとかなり小さいです。

同じような性能と拡張性を持った小型ケースを検討している方は、要チェックです!

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