オーケストラ・ハモン、市民オーケストラの演奏会を聴いて感じたこと

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先日「オーケストラハモン」という市民オーケストラの演奏会を聴いてきました。

職場の方がそのオケでホルンを吹いているという話を聞いて、それはぜひ、ということでチケットを頂いたのでした。

僕はあまり市民オーケストラの演奏会を聴きに行かないのですが、今回の演奏会では色々と刺激をもらってきたので、書き留めておこうと思います。

演奏会の感想など

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演奏会の会場は、錦糸町にある「すみだトリフォニーホール」。

ホール入口近くから、東京スカイツリーが一望できるところがあって、印象的です。

最近なぜかこのホールに縁が強くて、オペラシティの次くらいによく来てます。

1800席のホールですが、6~7割程度は埋まっていた印象で、なかなか集客力もあるようでした。

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オーケストラハモンは1997年に発足し、年2回の定期演奏会を活動の中心としている市民オーケストラです。

今回僕が聴きに行こうと思った理由の1つが、客演指揮者が学生時代に授業でお世話になった新田ユリさんだったこと。

学生たちから「ユリ先生」と呼ばれ親しまれながら、メインで担当されていた吹奏楽の授業では厳しく、かつ的確な指導を行っていただいて、学ぶことがとても多かったのを覚えています。

ユリさんは昔からフィンランドに縁があって、現在は日本シベリウス協会の会長を務められています。

そんなわけで、今回はシベリウスづくしの、

  • 交響曲第1番
  • 交響曲第7番
  • 交響詩「タピオラ」

といったプログラム。

シベリウスと言えばユリさん、ユリさんといえばシベリウス。

ユリ先生の指揮は昔からしなやか&シャープでとても格好良い印象だったのですが、久々に見た先生の指揮は、さらに磨きがかかっていて素敵でした。

 

オーケストラの演奏も、かなりしっかりした仕上がりで、(失礼ながら)ちょっと驚きました。

市民オーケストラに所属するほとんどの方は別に仕事を持ちながら、趣味で演奏活動をしています。

半年に1回の演奏会に向けて練習をするとはいえ、弦楽器の調和の取れたトゥッティ、管楽器のソロとアンサンブルはそう簡単にできるものではありません。

団員のみなさんの、情熱と努力に感心しながら聴いていました。

 

交響曲第1番は、クラリネットのソロで始まるとても印象的な曲。

とても緊張するところですが、うまくまとめて吹きこなしていてブラボーでした。

オケ全体でも、シベリウスの持つ北欧らしい情景をよく表現できていたと感じました。

一方で第7番とタピオラは、メロディックなフレーズが少なく、「響き」での表現が中心になります。

こちらの2曲は難易度も高いので、表現に苦しんでいる感じも見受けられました。

しかし「演奏」という意味ではほとんど問題なく、うまくまとめているように感じました。

この難曲を演奏しきったオケもすごいけれど、まとめ上げたユリさんもブラボーでした。

まとめ

全体の印象としては、シベリウスの持つ音楽をよく表現できていて、聴きに来ていたお客さんも満足していたのでは、と思います。

個人的には、ユリさんの指揮が久しぶりに見れて嬉しかったことと、市民オケのみなさんの情熱に感銘を受けました。

市民オーケストラは、アマチュア・オーケストラとも言われますが、趣味も上級者になれば相当な技術・音楽性を持つ人もたくさんいます。

特に、金銭的・時間的に余裕のある方が、情熱を音楽に向けるとすごいものがあります。

良い道具を揃え、プロに定期的なレッスンを受けている人もたくさんいるのです。

これを「演奏家」と言わずになんと呼ぶのでしょうか。

(楽器はアマチュアの人の方が高い楽器を持っていることもある)

演奏の頻度は違えど、市民オーケストラのクオリティは今後も確実に上がっていくはずで、楽しみなジャンルですね。

また縁があれば、市民オーケストラ、聴きに行ってみたいと思います!

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